年代別でみたバーキンの種類|デザイン・付属品・希少性などを解説

■はじめに

バーキンのデザインには、いくつかの種類(バリエーション)があります。
多彩な色や素材によって展開され、期間限定で発売されるデザインが多いため、現在では見る機会が少ないアイテムがほとんどです。
今回はバーキンの種類について、発売年順にご紹介いたします。

 

■年代別で見たバーキンの種類

▼ ショルダーバーキン(2005年発売)


ファッションデザイナーとして有名なジャン・ポールゴルチエによって生み出された、バーキンの中では珍しい、ワンショルダータイプ。
持ち手の長さは50㎝程ある為、肩にかけて使用することができます。
ケリーでも同じく”ショルダーケリー”というデザインが発売されています。

 

▼ シャドーバーキン(2009年発売)



かぶせ蓋やベルトなどのパーツが立体的に型押しされており、騙し絵のようになっています。
留め金具やベルトといった、バーキンを象徴するようなパーツが用いられていない、唯一のバーキンと言えます。

 

▼ バーキンタイニー(2011年発売)



横幅は15センチと、通常のバーキンと比較して、ひと回り以上も小振りなバーキンです。
斜め掛けが出来るデザインで、ショルダーストラップが付属していることが特徴です。
これ以降、ショルダーバッグとして使用できるバーキンは製造されていないため、希少なバーキンと言えるのではないでしょうか。

 

▼ バーキンキャンディ(2011年発売)




内側と外側で2種類のカラーを用いた、今までにないデザインのバーキンです。
同じ2色使いに”バーキンヴェルソ”がありますが、違いは下記の3点です。
①素材はエプソンのみ
②ステッチは全て白色
③外側と内側のカラーが2色使い
明るくポップなカラー展開が多く、非常に可愛らしい印象です。

 

▼ バーキン ソーブラック(2011年発売)



ソーブラックという名前の通り、革や金具だけでなく、付属の箱や布袋も全てブラックで統一されたバーキンです。
2011年に限定発売され、数量の希少性、カラーの特殊性もあり、現在でも非常に人気のバーキンです。

 

▼ バーキンクラブ(2011年発売)


正面中央にトリコロールカラーで配色されたラインが特徴的なデザインです。
中央のラインに使用される素材は、リザードや馬の毛が用いられるなど組み合わせにも複数のパターンがありました。

 

▼ バーキンカザック(2012年発売)



3色の組み合わせが特徴的なバーキンです。
組み合わせのパターンが2種類あり、どちらもパッと目を引くような明るいカラーとなっています。
また、”CASAQUE(カザック)”はフランス語で競馬の騎手の上着を意味します。
騎手の上着は背番号が見えなくてもどの馬か分かりやすいように、明るいカラーやデザインで決められることが殆どです。
このバーキンカザックも、同様の意味合いを持っていると言われています。

 

▼ バーキンギリーズ(2012年発売)


スコットランド発祥の舞踏用の靴”ギリーシューズ”にインスピレーションを受けてデザインされたと言われてるバーキンです。
ギリーシューズに用いられるデザインの様に、メダリオン(水気を弾いたり通気性を高める穴)が装飾されていることが特徴です。
ケリーにおいても、上記のデザインと同様の”ギリーズ”シリーズが展開されました。

 

▼ バーキン アルルカン(2013年発売)




イタリアの即興演劇である”コメディア・デラルテ”における登場人物「アルルカン」をモチーフにしたバーキンです。
“アルルカン”とは日本でいう道化師にあたり、小さな布を”つなぎ合わせて作られた衣装”を身にまとっています。
バーキンアルルカンもその名の通り、外側・内側・マチ・蓋・ベルト・持ち手において6色の革で作られています。
数あるバーキンのバリエーションの中でも、色の組み合わせが最も多いデザインです。

 

▼ バーキンヴェルソ(2017年発売)



バーキンキャンディと同じ2色使いのデザインですが、違いは素材がトゴとトリヨンクレマンスであること、ステッチの色が白ではなく、革と同じ色で染色されていることです。

 

▼ バーキントレサージュ(2019年発売)


“トレサージュ”とは、フランス語で、”編むこと、結ぶこと”を意味します。
その名の通り、正面中央部分に異なる色の革が折り込まれており、ダイヤ型の模様として彩られています

 

▼ バーキンセリエ(2020年発売)



通常のバーキンは内側から縫製されている為、胴体部分のステッチは見えませんが”バーキンセリエ”は外縫いのバーキンの為、胴体部分でもステッチ見えるように縫製されています。
また、見た目のイメージも外縫いの”バーキンセリエ”の方が、パリッとしたフォーマルな印象です。

>もっと詳しくはこちら
【2024年最新版】外縫いのバーキン、”バーキンセリエ”を解説!

 

■最後に

定番以外のデザインは、シーズン限定で製造されるケースがほとんどです。
また、バーキン自体がブティックの店頭に並ぶことは極めて稀ということもあり、目にする機会は少ないのではないでしょうか?
リユースショップなら、現行デザインから過去の名作まで入荷することがあります。
興味がある方は、ぜひオンラインストアもチェックしてみてください。

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