買取りのプロがエルメスのバッグ”ピコタン”を徹底解説

■INDEX

・ピコタンとは
・サイズと重さ
・人気カラーと素材
・国内定価と中古価格
・その他の種類(2016年頃〜)
・まとめ

■エルメスのピコタンとは

「ピコタン」の由来

2003年に発売されたピコタンですが、名前の由来は中世フランスまで遡ります。
中世フランスでは、牛や馬の餌を入れるボワソー升(約12.7リットル)の4分の1を示すのに「ピコタン」という単位を用いていました。
日本で例えるなら、”升”や”合”などお酒を入れる容器の単位に近いイメージでしょうか。

また、オープン型のシンプルなデザインは、牛や馬が歩きながら餌を食べられるバッグのデザインを参考にしていると言われています。これは、馬具工房として創業したエルメスらしいデザインともいえるのではないでしょうか。

ピコタンとピコタンロックの違い

2003年に発売されたピコタンですが、2008年ごろに、新しく”ピコタンロック”が発売されました。
ピコタンとピコタンロックで大きく異なる点は、その名の通りピコタンロックには南京錠とカギが付属しており、バッグ自体にカギが取り付けれる構造になっています。

■エルメス「ピコタン」のサイズと重さ

次にピコタンロックのサイズと重さについてご紹介します。
ピコタンロックのサイズは、5種類展開されています。

▼左からPM、MM、GMとなり、他にもPMより小さいミクロとGMより大きいTGMというサイズがあります

「ピコタンロック ミクロ」のサイズと重さ

横幅:16センチ 重さ約:160g

手のひらに収まるくらい、小さなサイズです。
スマホがようやく収まるくらいの幅で、長財布だと入らないのでミニウォレットに変える必要があります。

 

「ピコタンロック PM」のサイズと重さ

横幅:18センチ 重さ:約400g

長財布は一般的なサイズであれば、横に入れて収まります。
小さいシルエットのハンドバッグを好む方であれば、PMサイズをオススメします。

 

「ピコタンロック MM」のサイズと重さ

横幅:23センチ 重さ:約460g

容量として多少の余裕があるバッグが好みだけど、大きすぎるバッグは苦手。
という方にはMMサイズをオススメします。

長財布も縦横のどちらの向きでも外から見えない程度に収まります。

 

「ピコタンロック GM」のサイズと重さ


横幅:26センチ 重さ:約920g

持ち歩く荷物が多い方はGMサイズがオススメです。ペットボトルや小さめの日傘でも収納できます。

ただし、GMサイズ以上になると革の厚みも増して重たくなっています。
空にした状態で、一度手に持って重さを確認することをオススメします。

 

「ピコタンロック TGM」のサイズと重さ

横幅:33センチ 重さ:約1,300g

ピコタンシリーズの中では、最も大きいサイズです。
ピコタンは中に仕切りが無い構造の為、大きい荷物もしっかり入ります。

バーキンの30㎝よりも300g 程度重たいので、こちらも一度手にもって重さを確認してみた方が良いかもしれません。

 

■エルメス「ピコタン」の人気カラーと素材

20年近く発売されているピコタンシリーズですが、展開されている素材は様々な種類があります。その中で、人気のカラーと素材について説明します。

シンプルでエレガントなブラック・グレー

もともと上品なミニサイズのピコタンですが、シックなカラーになるとより一層、大人な印象を演出してくれます。

▼ブラック

▼エトープ

▼トゥルティエールグレー

差し色になるピンクやイエロー

明るいカラーになると、可愛らしい印象が際立ちます。
落ち着いたカラーの洋服が多い方は、差し色になるカラーを選んでみてもよいかもしれません。

▼ローズエクストリーム

▼スフレ

おすすめの人気カラー

シンプルで合わせやすいブラックや、グレー系も人気ですが、ピコタンが気になられている方は、他のバッグよりも明るい色に目がいってしまうことも多いかと思います。その理由としては、ピコタンは他のバッグと違ってコロンとしたサイズ感とフォルムが特徴的な為、コーディネートのアクセントとして人気を集めているからではないでしょうか?
ここからは、実際に人気カラーをご紹介します。

シンプルで合わせやすい落ち着いたトーンのカラーも人気のピコタンですが、小振りで可愛らしいフォルムが特徴の為、より可愛らしく見える明るいトーンカラーも人気です。
その一部をご紹介します。

ローズサクラ

さくら色の淡いピンクでエルメスの中でも人気があるローズサクラは、ピコタンにも相性が良いカラーです。ファッションに取り入れると上品さの中にも可愛らしい女性らしさを演出してくれます。

ピコタン_ローズサクラ_4402

クレ

フランス語で「白亜」や「チョーク」の意味を持つ、上品なアイボリー系のカラーが特徴のクレ。ホワイトよりも少し汚れが目立ちにくく、上品で清楚なイメージのカラーをお探しの方にはオススメです。

ピコタン_クレ_5329

ブルーサフィール

ブルーカラーは、ブラック、グレーなどのベーシックカラーのコーディネイトに合わせやすい色味となっています。
サファイアのような澄んだブルーが特徴のブルーサフィールで、コーディネートを上品に仕上げてみるのも良いのではないでしょうか。

ピコタン_ブルーサフィール_7535

セサミ

2020年に新色として登場したセサミは、はっきりとした明るいライトブラウンが特徴的です。ホワイトやグレーなどのモノトーンコーデの差し色としてもオススメのカラーとなっています。

ピコタン_セサミ_9922

人気定番の素材は”トリヨンクレマンス”

現在、ピコタンシリーズの主な素材は”トリヨンクレマンス”になります。
トリヨンクレマンスは牛革の素材ですが、その特徴は「傷が目立ちにくい型押し」、「トリヨンクレマンス特有の柔らかさ」にあります。
フォーマル・クラシックな印象になりがちな固い革素材と比較して、柔らかいトリヨンクレマンスは、カジュアルな装いにもピッタリです。

▼トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンス

 

キリッとしたきめ細かさが特徴の”トリヨンモーリス”

近年新たに登場した素材の1つに”トリヨンモーリス”があります。トリヨンクレマンスの柔らかさはそのままに、きめ細かい型押しが引き締まった印象を与えてくれます。

▼トリヨンモーリス
トリヨンモーリス

 

なめらかな手触りと可愛さが合わさった”ドブリス”

人気素材でもあるドブリス。スエード特有の温かみと可愛らしさが、ピコタンの魅力を引き立たせてくれます。

▼ドブリス
ドブリス

 

ラグジュアリーで艶美な高級革である”アリゲーター マット”

アリゲーターは、アメリカのミシシッピ川に生息するワニを指し、大きな班目が特徴のワニ革です。通常の光沢感あるワニ革とはまた違った質感を味わうことができます。ピコタンロック タッチでは、ハンドル部分に使用されているモデルもあります。

▼アリゲーターマット
アリゲータマット

 

■エルメス「ピコタン」の国内定価と中古価格

※2021年1月現在のおおよその国内定価と中古価格になります

国内定価(税抜) 中古価格
ミクロ ¥251,000 15〜20万円前後
PM ¥321,000 20〜40万円前後
MM ¥352,000 20〜40万円前後
GM ¥419,000 20〜40万円前後
TGM ¥490,000 20〜30万円前後

 

人気が高いカラー、サイズなどは定価より高いプレミア価格で販売されている場合があります。そのようなアイテムは正規店でも入手困難なことが多いといわれています。その為、お探しのアイテムがあれば、中古品も視野に入れてみることをオススメします。
綺麗なアイテムが製造年から経過していることで、定価よりお買い得に手に入ることがあるからです。気になるアイテムがある方は、ぜひインターネットで探してみてはいかがでしょうか。

 

■エルメス「ピコタン」その他の種類(2016年頃〜)

ピコタンロック”タッチ”について

エルメスには”タッチ”シリーズというデザインが存在します。
バーキンやケリーだけでなく、ピコタンにおいても展開されています。
それでは、ピコタンロックと異なる点はどこにあるのでしょうか。

ピコタンロックのハンドル部分▼

ピコタンロックタッチのハンドル部分▼

上記の写真で分かるように、”ピコタンロック タッチ”のハンドル部分は、ボディ部分と異なる素材が使用されています。
ハンドル部分の素材は、しっとりとした手触りが特徴の”ヴォー・スイフト”という牛革が主に使用されています。
また、ハンドルとボディで異なるカラーで製造されることがある為、特別感溢れるピコタンとして持つことができます。

ちょっと変わってる? ”ピコタン トレサージュ”について

下記のピコタンを見て、ピコタンと変わったポイントが2つ分かる方は、非常にエルメスに詳しい方だと思います。
その違いはどこにあるでしょうか?

 

1つ目は、ハンドル部分のデザインです。
トレサージュはフランス語で「編むこと、結ぶこと」を意味します。
その名の通り、異なる革同士を編み込むことで、ハンドルに模様が描かれているように製造されています。
こちらは分かりやすい違いですね。

 

2つ目は、素材に”ヴォー・エプソン”を使用していることです。
下記2つの写真でバッグ表面に使われている素材を比較して見ると、トレサージュの革は非常に細かい型押しであることが分かると思います。
ピコタンロックは”トリヨンクレマンス”という柔らかい牛革を使用していて、トレサージュは”ヴォー・エプソン”を使用しています。
エプソンの特徴は、固く、張りがあることが特徴です。
型崩れが気になる方は、ヴォー・エプソンの素材が使われている”ピコタンロック トレサージュ”を検討されることをおすすめします。

ピコタン トレサージュ▼

ピコタン ロック▼

 

大胆なバイカラーが特徴の”ピコタンロック カザック”について

ピコタンにも様々なカラーバリエーションがありますが、その中で2016年ごろから登場したシリーズが、大胆なバイカラーが目を引く”ピコタン ロック カザック”です。バーキンでも展開されているこちらの”カザック”はフランス語で、競馬の騎手の上着を意味し、背番号が分からなくてもどの馬か分かりやすいように、明るく目立つようなカラーが特徴となっています。中央から別れたカラーを用いたデザインとなっています。
カラーの組み合わせも豊富にあり、他の人と被らないピコタンが欲しいと考えている方に、オススメのシリーズです。

ピコタン_カザック_8653

持ち手に隠れた魅力をあわせ持つ”ピコタンロック エクラ”について

ピコタンロック タッチの後続のような形で新しく登場したのが”ピコタンロック エクラ”です。タッチと同じくハンドル部分にボディ部分と違う素材が使われていますが、エクラは”ハンドルの内側”にさらっとした肌なじみの良いスイフト素材が使われているのが特徴となっています。カラーもハンドルの内側のみ違っていて、エクラにしかない隠れた魅力を感じさせてくれます。

ピコタン_エクラ_1445

ピコタン_エクラ2_1445

 

■まとめ

2000年代から発売されたピコタンシリーズ。
創業160年の歴史あるエルメスの中で、比較的新しい製品に該当しますが、人気は絶大でブランドを代表するアイコンバッグです。また、カラーバリエーションも多彩です。

定番・新色以外にも魅力的なカラーが多く、ぜひ一度インターネットやリユースショップも合わせて確認してみてください。

 

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