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6.11.2022

ロレックスの新作「ディープシーチャレンジ」は、チタン素材の人気を加速させるか? ~「RLXチタン」は今人気のグレード5チタン~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

■ロレックスの新作「ディープシーチャレンジ」は、チタン素材の人気を加速させるか? ~「RLXチタン」は今人気のグレード5チタン~

 

2022年の11月、突然、ロレックス新作を発表しました。

 

それが、

 

シードゥエラー

ディープシーチャレンジ

(Ref.126067)

 

です。

 

この新モデルの詳細は、ロレックスの公式サイトで確認できます。

↓↓↓

こちら

 

このモデルは、2012年にマリアナ海峡へチャレンジした深海探査艇に取り付けられたロレックスの試験用時計を、一般販売用に作り直したものです。なんと、防水性は11,000m防水もあり、ケース径50㎜のビッグケースです。これまでのロレックスのハイスペックダイバーと言えば、3900m防水、ケース径44㎜の「ディープシー」でしたが、それを遥かに凌駕するモデルです。

↑ディープシーは3900m防水/44㎜径

※画像:Ref.136660

 

その防水性やサイズも大きな驚きでしたが、さらに、驚きくべき点がありました。それは、ロレックスはディープシーチャレンジを、「チタンで作った」という点です。

 

これまで、ロレックスはステンレスを主素材として時計を作ってきました。チタンを素材に使うのは、精々、裏蓋の素材として使うぐらいでした。そのため、このディープシーチャレンジの登場は、ロレックスにとっては「チタン時計の幕開け」なのです。

 

そもそも、ロレックスはディープシーの新作136660を発表したときに、“裏蓋のチタン”に対して「RLXチタン」と名前を付けてきました。わざわざチタン素材に名前を付けてきたので、「何かあるのかな?」と思っていましたが、結果として、今回、ディープシーチャレンジをRLXチタンで作ってきました。

 

チタン素材に名称まで与えたのですから、今後もロレックスがRLXチタンを有効活用することは、十分考えられます。今後、“チタンのサブマリーナー”や“チタンのシードゥエラー”などが登場すれば、時計業界全体でチタン素材の人気が加速するかもしれません

 

 

 

 

 

 

■「RLXチタン」について

 

2022年の3月に、新型ディープシーRef.136660が発表されましたが、このモデルから「RLXチタン」という名称が登場しました。それまでのディープシーの裏蓋は「グレード5チタン」でしたが、これが名称変更になったということみたいです。

↑Ref.136660の裏蓋はRLXチタン

 

“名称変更”ということであれば、RLXチタンも「グレード5チタン」ということになります。そこで、グレード5チタンについて説明をしておきます。

 

そもそも、腕時計の素材として使われるチタン(Ti)には、「純チタン」と「チタン合金」があります。

 

純チタンは、そのほとんどをチタンが占める素材ですが、少量含まれる他物質の違いにより純度が変わります。もっと具体的に言うと、OとFeの含有量の違いになるのですが、純度の高いものから、JIS1種から4種の順でグレード設定がされます。腕時計でよく使われるグレードは、加工性と強度のバランスが良いJIS2種で、時計業界ではよく「グレード2チタン」と表現されています。

↑純チタンを使うIWC/アクアタイマー

 

チタン合金は、チタンに他の添加元素を加え、性能をアップさせたものです。主に、アルミニウム、バナジウム、炭素などを添加することが多く、その種類も多数あります。時計業界でよく使われるチタン合金は「グレード5チタン」と呼ばれるもので、航空機、宇宙産業、医療用でも頻繁に使われるメジャーなチタン合金です。これは、アルミニウム約6%、バナジウム約4%を添加したもので「64チタン」と呼ばれることもあります。ロレックスは、このグレード5チタンを「ロレックスが定めたレシピ」で作っていると思われます。それが、RLXチタンなのでしょう。

↑グレード5チタン(ベゼル部)

 

グレード5チタンは、純チタンより純度を下げているのでやや耐食性が落ちますが、腕時計が使われる環境レベルではほとんど差がないでしょう。その引き換えに、グレード5チタンは純チタンより高い強度を持っています。さらに、ステンレスに近い色味になることや、ステンレスのように仕上げができる利点もあります。

 

確かに、ロレックスの公式サイトのディープシーチャレンジの画像を見ても、ややステンレスより色は濃い感じはしますが、所々で光沢感が与えられています。これは純チタンでは表現できないことで、ぱっと見「チタンの時計」という印象は薄いように感じます。これが、RLXチタンを採用するということなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

時計業界内を見ても、ここ数年で、グレード5チタンを売りにする新作がたくさん登場しています。

 

例えば、

 

 

・オメガ

「シーマスター600」

 

・タグホイヤー

「アクアレーサープロフェッショナル1000」

 

・ボール

「エンジニアハイドロカーボン ネドゥG5」

 

・ゼニス

「デファイ エルプリメロ21」

 

・ロンジン

「ロンジン スピリット」

 

・エルメス

「Hウォッチ」

 

 

など、たくさんのグレード5チタンのモデルが登場しています。

 

そこに、ロレックスがRLXチタンのディープシーチャレンジを発表したのですから、この“グレード5チタン”ブームに拍車がかかるでしょう。是非、皆さんも、RLXチタンを筆頭とする「グレード5チタン」に注目しておいてください!

 

 

 

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