高級腕時計の時計通信

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7.10.2016

初心者でも分かるロレックスの選び方 ~数ある人気モデルからどのモデルを選ぶ?~

Komehyo

ブログ担当者:永井

 

「初心者でもわかる高級時計の選び方」と題してシリーズで投稿させていただいておりますが、今回はロレックスのモデルの選び方について書かせていただきます。高級時計を初めて検討する方にも分かりやすいように、“ロレックスの魅力”と“ロレックスの選び方”という2つの点を中心に解説いたします。

 

 

 

 

 

<ロレックスの魅力>

 

①長い年月をかけて築き上げられた“ブランド力”と“モデル力”!

 

ロレックス社の前身となるウィルスドルフ&デイビス社の創業が1905年。ロレックスは100年以上前から腕時計を作り続けています。以前の投稿でも紹介しましたが(※1)、ロレックスは早くから腕時計の実用化に成功しており、時計業界を牽引してきました。さらに、細部の改良を行いながら同一モデルを作り続け、“変わらないデザインを貫く戦略”でモデルの知名度と信頼性を向上させています。そのため、ロレックスには人気モデルがたくさん存在する状況となっています。

 

つまり、築き上げた信頼と知名度により、“高級時計=ロレックス”という認識が世界中で根付いているのです。

 

 

 

②なんといっても資産価値が高い!

 

「20年前に新品で購入したロレックスが最近、購入金額以上の価格で売却できた!」という声を聞くことがあります。これは極端な例ですが、間違いなくロレックスは中古市場で最も人気の高いブランドです。

 

状態の良い現行ロレックスの中には中古価格とメーカー新品価格の差が10万円以内というケースもあります。さらに、通常はロレックスでも古くなるにつれて価値が下落しますが、一部の生産終了モデルで当時のメーカー新品価格を中古価格が上回るというケースもあります。また、ロレックス製品全体と他社製品を比較しても、ロレックスの方が価値において有利な印象もあります。

 

つまり、モデルによる差はありますが、おおむねロレックスは資産価値が高いのです。

 

さらに、その資産価値の高さは一過性のものではなく、“安定感”があります。そのため、将来の売却の際も他社製品よりも優れた評価額が期待できます。もちろん100%保証された資産価値という訳ではありませんが、“過去も現在も資産価値が高い”というゆるぎない事実が、我々に“未来も高い”であろう安心感を与えてくれています。

 

高級時計は趣味性が高いので、“ロレックス=嗜好品”という見方は当然です。しかし、評価の高いモデルであれば、“ロレックス=資産”という見方も可能です。つまり、ロレックスであれば“趣味の時計であり資産である”という二兎追いができます

 

 

 

 

 

<ロレックスの選び方>

 

次に、ロレックスの選び方を紹介します。ロレックスを選ぶ手順として、「大きさを選ぶ→デザインの方向性を選ぶ→モデルを絞る」という流れが良いのではないでしょうか。

 

 

■STEP1.大きさを選択

 

①メンズ(34~44mm)

②ボーイズ(約30mm)

③レディス(26~28mm)

 

 

 

■STEP2.デザインの方向性を選択

 

スポーツモデル

ダイビング、レーシング、ヨッティング、フライト、アドベンチャーなどでの使用をイメージして作られたスポーティなデザインで、そのほとんどが人気モデルです。ただし、スポーツモデルの中にも金やプラチナ素材を取り入れたモデルや宝飾を添えたモデルも存在しますので、ラグジュアリー寄りの選択肢もあります。

※ボーイズ・レディスの場合、スポーツモデルの選択肢は“ヨットマスター”のみとなります

 

 

スタンダードモデル/ドレスモデル

主張を控えめにしたシンプルなデザインが「スタンダードモデル」です。また、金やプラチナ素材を取り入れ、場合によってはダイヤモンドなどの宝飾を添えるのが「ドレスモデル」です。どちらも日付の有無でバリエーションがあり、ドレスモデルには曜日付きのモデルも存在します。

 

 

■STEP3.モデルを絞る

 

デザインの方向性が決まったら、あとは見た目の好みと予算からモデルを絞ります。モデルは直感的にお好みのデザインを選ぶことを推奨しますが、資産価値を優先するのであればスポーツモデルが優位です。ご自身の予算に合ったモデルかどうかを判断できるように、販売価格をチェックできるリンクを設けておきます。下でモデル紹介をいたしますが、ロレックスは人気モデルが多いため、長くなってしまうことをご了承ください。

 

 

①スポーツモデル(王道)

 

サブマリーナ

高い防水性能を持つダイバーズウォッチ。日付機能の有無で“ノンデイト”と“デイト”と2種類あります(※2)。1950年代から一貫したデザインで愛されています。ダイバーウォッチのデザインを作り上げ世に広めた先駆的な存在です。サブマリーナよりさらに防水性が高い“シードゥエラー”というランクアップモデルも存在します。

 

 

 

 

 

 

エクスプローラーⅠ

素材はステンレスのみで、日付機能もなく究極のシンプルウォッチとして知られているのがエクスプローラーⅠです。元々はエベレスト登頂の偉業を受けて誕生したモデルで、アドベンチャーウォッチの金字塔。シンプルデザインの中に高い視認性を与えたモデルです。購入価格もロレックスのスポーツモデルの中では手頃な価格で流通しています。

 

 

 

 

 

 

エクスプローラーⅡ

アドベンチャーには“洞窟内”というシチュエーションもあります。そのような環境では昼夜の区別がつきません。その環境をイメージして作られたのがエクスプローラーⅡです。時針・分針・秒針のほかに、24時間で1周する“24時間針”がつきます。現在のモデルはこの針をGMT針としても利用できます。

 

 

 

 

 

 

GMTマスター(Ⅰ&Ⅱ)

1950年代に“2カ国”の時刻を表示できる機能を持ったモデルとして誕生しました。それがGMTマスター(Ⅰ)です。元々はフライトパイロットに向けて作られています。現在は“3カ国”の時刻を表示できるGMTマスターⅡに進化しています。誕生当時から存在する“赤と青”のツートンカラーの配色のベゼルは、現在の中古市場でも特別な人気があります。

 

 

 

 

 

 

②スポーツモデル(ハイクラス)

 

コスモグラフ・デイトナ

ロレックスの中でも“王様”と称されるレーシングモデルがデイトナです。人気や知名度は世界的に高く、特に資産価値の高いモデルです。常に品薄状態であり、ステンレスタイプでも100万円を越える価格設定は、正に“王様”と呼ぶのにふさわしい存在です。

 

 

 

 

 

 

シードゥエラーディープシー

サブマリーナ、シードゥエラーをさらに越える3900mの防水性を持った最高峰ダイバーズウォッチです。大ぶりなケースサイズは圧巻です。“海の王様”と言っても差し支えないのではないでしょうか。“王様”つながりで紹介すると、“空の王様”を思わせる“スカイドゥエラー”というモデルも別で存在します。

 

 

 

 

 

 

ヨットマスター

船上で優雅に使用するイメージで作られたモデルです。オールステンレスモデルが存在せず、本体のどこかに金かプラチナ素材が必ず使われます。もちろん全て金素材のモデルもあれば、ステンレスにプラチナ部品を付加した“ロレジウム”、金とステンレスのコンビネーションの“ロレゾール”もあります。さらに、ランクアップモデルとして“ヨットマスターⅡ”も存在します。

 

※追記(2019.3.23)

また、ヨットマスターは40mmサイズが基本ですが、2019年の新作として、42mmサイズが登場しました。

 

 

 

 

 

 

③スタンダードモデル

 

オイスターパーペチュアル(デイト/デイトジャスト)

※ステンレスモデルの場合

こちらのステンレスモデルは、まさにスタンダードデザインのロレックスです。日付の有無で種類があり、日付ありモデルはサイズの違いで“デイト”と“デイトジャスト”があります(メンズの場合)。つまり、オイスターパーペチュアル(日付無し)、デイト(日付あり/小ぶりサイズ)、デイトジャスト(日付あり/通常サイズ)というイメージです。最近は、より大きなサイズのデイトジャストⅡが存在します。また、日付なしのステンレスモデルは入門機としてうってつけです。特に、メンズの日付なしモデルには“エアキング”の名をもつモデルがあり、入門機として人気があります。

 

 

 

 

 

 

 

④ドレスモデル(王道)

 

デイトジャスト

※コンビネーションモデルの場合

ロレックスのドレスモデルの定番と言えば、金とステンレス素材のコンビネーションのデイトジャストです。こちらはロレックスの三大発明を一つの時計に集約した最初のモデルで、なんと1945年に発表されて以来、現在まで続いているモデルです。流行に左右されず、ロレックスと言えばこのフェイスを思い浮かべる方々は多いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

⑤ドレスモデル(ハイクラス)

 

デイデイト

※金・プラチナ素材のみ

単純なモデル名の意味だけを見ると“曜日付き”のモデルとなりますが、実はロレックスの中での意味合いはそれだけではありません。実は、ロレックスの“曜日付き”モデルはオールゴールド、オールプラチナのみしかラインナップしないハイエンドモデルなのです。基本的には“プレジデントブレス”と呼ばれる金・プラチナ専用デザインのブレスレットが採用され、まさにイメージも“プレジデントのための時計”というイメージです。最近は大ぶりなデイデイトⅡデイデイト40も存在します。ただし、デイデイトはメンズだけのラインナップですので、ボーイズやレディスの同格モデルは“金・プラチナ素材のデイトジャスト”になります。

 

 

 

 

 

 

⑥その他

・ミルガウス・・・磁気に強い時計

・ターノグラフ・・・デイトジャストに回転ベゼル機能を加えたモデル

・チェリーニ・・・革ベルトモデルやメッシュブレスを中心としたドレスライン

 

 

 

 

 

モデル紹介が長くなってしまいましたが、それだけロレックスには幅広いモデルがあるのです。

 

STEP1:大きさを選ぶ

STEP2:デザインの方向性を選ぶ

STEP3:モデルを絞る

 

まで無事にできれば、残りは・・・

 

 

 

STEP4:ディテール選択

 

・文字盤・ベゼルの種類

・素材の種類

・宝飾の有無(ダイヤモンドなど)

・年代(年式、新旧モデル選択)

・状態・付属品有無(中古品の場合)

 

 

 

・・・というディテールを詰めれば、ロレックス選び完了です!

 

 

 

 

※1・・・過去の投稿も是非ご覧ください。

↓↓↓

なぜロレックスが時計業界のTOPにいるのか?

拡大画像 20160409 101244.bmp-001

 

※2・・・サブマリーナの日付の有無につていは、過去の投稿をご覧下さい。

↓↓↓

ロレックスの2種類のサブマリーナ、どっちを選ぶ? ~日付のないサブマリーナノンデイトをおすすめする2つの理由~

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【考察】ロレックスの認定中古が始まることによる影響とは?

 

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