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24.6.2016

ロレックスの2種類のサブマリーナ、どっちを選ぶ? ~日付のないサブマリーナノンデイトをおすすめする2つの理由~

Komehyo

ブログ担当者:永井

 

ロレックスを代表するモデル、サブマリーナ。ご存知の方も多いかと思いますが、サブマリーナには2つの種類があります

 

 

ひとつは、日付表示機能が付いた「サブマリーナデイト」

 

もうひとつは、日付表示機能がない通称「サブマリーナノンデイト」です。

 

 

サブマリーナデイトなら現行モデルの116610LNや先代の16610、そしてサブマリーナノンデイトなら現行モデルの114060、先代の14060M、さらに前の14060が近年のモデルです。

 

↑サブマリーナデイト16610

    ↑サブマリーナノンデイト14060M

 

サブマリーナは1960年代以降、「デイト」と「ノンデイト」が平行して製造されており、どちらも人気モデルとして存在しています。もちろん現在もです。私もお客様がサブマリーナをご検討されている際に、「どちらにしようか」と悩んでらっしゃる方をたくさん見てきました。

 

では、「サブマリーナデイト」と「サブマリーナノンデイト」はどちらが良いのでしょうか?

 

もちろんどちらにも良さがあり、この問いの正しい解答などありません。しかし、そう言ってしまうと身も蓋もありませんので、敢えてどちらかを推させていただきます。私は、サブマリーナノンデイトをおすすめしますそして、私がノンデイトをおすすめするのには2つの理由があります。

 

 

それは・・・

 

なんといっても「ノンデイト」の方が安い!

 

「ノンデイト」はロレックスのクラシック感をより身近に楽しむことが出来る!

 

 

以上の2点が私の持論です。今週は、私が「サブマリーナノンデイト」を推す2つの理由を紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

■なんといっても「ノンデイト」の方が安い!

 

まずは、サブマリーナノンデイトをおすすめする一つ目の理由です。それは、シンプルな理由ですが、なんといっても「ノンデイト」の方が「デイト」より安いからです。ステンレスのモデルで比較してみましょう。

 

 

<現行モデル>

「デイト」116610LN

→メーカー価格¥874,800(税込み)

 

「ノンデイト」114060

→メーカー価格¥766,800(税込み)

※執筆時点での価格です

 

⇒価格差¥108,000(税込み)

 

 

どうしても消費税を含めると端数が気になりますので税抜き価格で表現しますが、現行モデルでは「デイト」より「ノンデイト」の方が10万円安いのです。

 

1世代前の16610と14060Mの場合は、確か税抜き価格差が7万円だったと記憶しております。もちろんこのメーカー価格に連動して、並行輸入新品価格や中古価格も「ノンデイト」の方が安いという状況にあります。

 

この価格差を「大きい」と見るか、「大差ない」と見るかは人それぞれだと思います。1990年代を中心に生産されていた14060という型式の「ノンデイト」であれば、ムーブメントの仕様が「デイト」モデルよりコストダウンされたものでした(日付機能以外の部分で)。14060で採用されたCal.3000はコストの掛かるスイスクロノメーター(COSC)(※1)を通さず、ヒゲゼンマイも巻き上げヒゲではなく平ヒゲを採用していました。しかし、2000年以降の「ノンデイト」である14060MはCal.3130にムーブメントが変更され、「デイト」と同じヒゲゼンマイ(巻き上げヒゲ)が採用されました。そして、2007年ごろより、ついに「ノンデイト」にもスイスクロノメーターを通すようになります。近年になればなるほど「デイト」と「ノンデイト」の仕様の差は縮んでいています

 

仕様の差が縮んだ現行モデルであれば、純粋に「日付表示機能の有無で10万円の差」と考えて差し支えない状況です。日付表示機能の存在を重要と考えない方であれば、安い方を選択するのが合理的だと思います。

 

 

 

 

 

■「ノンデイト」はロレックスのクラシック感をより身近に楽しむことが出来る!

 

サブマリーナノンデイトをおすすめするもう一つの理由は、「ノンデイト」がロレックスのクラシック感をより身近に楽しむことができるモデルだからです。そもそも、サブマリーナのルーツは「ノンデイト」から始まっています。1953年に登場した初代サブマリーナは「ノンデイト」でした。「ノンデイト」こそがオリジナルサブマリーナという発想もできます。

 

 

<2種類のサブマリーナの登場年>

「ノンデイト」:1953年頃~

 

「デイト」:1965年頃~

 

→「デイト」は後から登場したモデルである

 

 

さらに注目したいのは、「ノンデイト」の方が「デイト」より進化が緩やかである点です。「進化が緩やか」ということは、「過去の仕様が味わえる」ということでもあります。これは現行モデル同士で「デイト」と「ノンデイト」を比較すると、前述したように仕様差が少ないのですが、少し前までのモデルを考えると言える点です。

 

そこで注目したいのが、1989年~2011年頃まで生産されていた先代「ノンデイト」である14060と14060Mです。14060と14060Mの違いはムーブメントだけですので、型式の違いによる外観の違いはありません(年代による違いはあります。注釈2をご参照ください(※2))。外観の違いがないことから、ここでは同じくくりで14060(M)という表現でまとめて述べさせていただきます。ムーブメントの違いは前述しましたので、ここでは割愛いたします。

 

注目点は、14060(M)は約20年間という製造期間の中で、他のロレックスのスポーツモデルが行った進化を敢えて加わなかったという点です。まさに、14060(M)はロレックスのクラシック感を身近に感じることができる時計なのです。以下で、同時代の「デイト」モデル16610で行い、14060(M)では行われなかった仕様変更を紹介します。

 

 

<14060(M)には行われなかった16610の仕様変更>

 

・ブレスレットのエクステンションの形状変更

 

・フラッシュフィット変更(分離型→一体型)

 

・ケース側面の変更 (穴あり→穴なし)

 

 

14060(M)は上記の3つの変更を行わず、敢えてその要素を残し続けました。もちろんルミノバ夜光塗料への変更やガラスの透かし王冠の採用など、14060(M)でも他のスポーツモデルのように変更を行った点もあります。しかし、上記の3点は(エクステンションはサブマリーナだけの話ですが)、他のスポーツモデルでは行い、「ノンデイト」だけが行わなかった変更点なのです!非常に細かいと感じるかもしれませんがここが「評価されるポイント」になっているという声をよく耳にします。

 

敢えて14060(M)だけ変更を行わなかった点から、ロレックスは「ノンデイト」を「クラシックな雰囲気を楽しむモデル」と設定しているという視点を持つことも可能です。現行モデルの114060になると、このような「ノンデイトだけの特別扱い」はなくなりましたので、この点は先代「ノンデイト」がもつ魅力とも言えます。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?現行モデルの「ノンデイト」は「デイト」と日付表示機能以外の仕様差がない分、価格の安さが魅力です。さらに、先代モデルは「仕様変更をしないという」特別扱いがされており、クラシックな雰囲気を楽しむことができます。そして、そもそも「ノンデイト」はオリジナルサブマリーナの直系にあたるモデルという魅力ももっています。

 

今回はサブマリーナの「ノンデイト」モデルの魅力を紹介しました。しかし、今回の紹介を逆に捕らえると、「デイト」モデルの魅力につながるという文章の面白さも発見できます。つまり、「デイト」モデルは10万円の価格差で日付表示機能を得ることができ、さらに「常に進化の最先端にいる」とも表現ができるのです。決してどちらを選んでも失敗ではないのです。

 

今回紹介をしたサブマリーナの魅力、是非、直に手にして味わってみてください!

 

 

 

※1・・・スイスクロノメーターについては、過去のブログ「やりすぎ感がおもしろい! ジャガールクルトの1000時間コントロールテスト」や「そこまでやる!!クォーツにもクロノメーターを通すブライトリング ~時計の“精度”の話~」でも少し触れております。是非ご参照ください。

 

※2・・・約20年間という製造期間のなかで、14060(M)は進化をしている点もあります。文中で触れている点もございますが、補足いたします。ムーブメントがCal.3000からCal.3130への変更は、型式を伴う変更でした(14060→14060Mへ)。その他の変更は型式変更を伴わず随時行われます。例えば、夜光塗料がトリチウムからルミノバへ、ガラスに透かし王冠マークが入る、スイスクロノメーターの取得、ルーレット刻印の採用などです。

 

 

 

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