高級腕時計の時計通信

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19.8.2016

初心者でもわかる高級時計の選び方② ~人気ブランドの評判と評価(時計業界におけるメジャーブランド編)~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

前回“初心者でもわかる高級時計の選び方①~人気ブランドの評判と評価(一般認知されるブランド編)~”を未読の方は、是非、先に前回投稿をご覧下さい。

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こちら

 

 

今回はシリーズブログ「初心者でもわかる高級時計の選び方」の2回目として、“一般認知されていないが時計業界ではメジャーなブランド”について書かせていただきます。つまり、高級腕時計のジャンルで世間一般には認知されていないであろうブランドですが、時計業界においてはメジャーと認識されているブランドについてです。もちろん前回ご紹介をした“一般認知されているブランド”であるロレックス、オメガ、カルティエ、ブルガリ、シャネルを除いたブランドです。今回は、その対象ブランドを以下のように設定いたしました。

 

 

<一般認知されていないが時計業界ではメジャーなブランド>

・タグホイヤー

・パネライ

・IWC

・ブライトリング

・ジャガールクルト

・ゼニス

・パテックフィリップ

 

 

前回は、各ブランドの評価や評判を“一般的な目線”と“玄人の目線”で紹介しました。しかし今回は、一般認知されていないであろうブランドですので、“一般的な目線”では「知らない」ということになります。そのため、“時計初心者が選ぶ場合の目線”を設けました。今回は、“時計初心者が選ぶ場合の目線”と“玄人の目線”を軸に、各ブランドの評価や評判を紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

■タグホイヤー

タグ・ホイヤー CV2010.BA0794 カレラタキメータークロノ 自動巻

↑カレラ タキメータークロノグラフ

①時計初心者が選ぶ場合の目線

ロレックスより価格が控えめなタグホイヤーは、オメガと並んで高級時計初心者によく選ばれるブランドです。むしろ最近はオメガの価格が上昇しており、タグホイヤーの方が時計初心者に向いているかもしれません。良心的な価格と若い世代の感性に合うスポーティなデザインを併せ持っているタグホイヤーは、今後も初心者に優しい高級時計メーカーであり続けると思われます。

 

 

②玄人の目線

以前から購入しやすい価格の高級時計として、“オメガ vs タグホイヤー”という構図を感じていました。しかし、オメガがロレックスの価格帯(ロレックスの顧客層)に寄っていく動きをすると、タグホイヤーの存在感が際立ってきました。特に、経営のトップがジャン・クロード・ビバー氏に代わってからは、タグホイヤーにとってメインの戦場となる価格帯にしっかりと製品を充実させています

 

この元ウブロCEOのビバー氏が率いるタグホイヤーは次々と策を打ちます。プロサッカーリーグのドイツブンデスリーガだけでなく、イングランドプレミアリーグとも提携をしてタグホイヤーの知名度とイメージ向上を計ろうとしています。さらに、時代を牽引するウブロのビッグバンのようなデザインをもつ“カレラ キャリバーホイヤー01”や、100万円台で買えるトゥールビヨン、APPLEウォッチの対抗馬となるようなスマートウォッチなど、時代にマッチした製品を次々と登場させています。

 

ラインナップの特性から、時計玄人の方がタグホイヤーを選択するケースは少ないように感じます。しかし、好事家は的確に市場を読むビバー氏をリスペクトしており、興味をもってタグホイヤーを見守っています。

 

→別投稿もご参照下さい

現在のトレンド、1本目の高級時計にはタグホイヤー!~時計初心者に選ばれるタグホイヤーの人気の秘密とは?~

 

 

 

 

■パネライ

↑ルミノールマリーナ

①時計初心者が選ぶ場合の目線

パネライは2000年代から時計業界で始まる“デカ厚ブーム”の火付け役になったブランドで、当時のファッションに敏感な男性に一気に受け入れられ、現在では確固たる地位を築いています。

 

通常、革バンドの時計はフォーマルなテイストになることが多く、カジュアルな装いよりスーツなどの堅い装いに合います。そのため、初めての高級時計には革バンドではなく、幅広い場面で使えるメタルバンドを選ぶ方が一般的です。しかし、パネライの主力モデルであるルミノールの革バンドモデルは、カジュアルな装いにもマッチするデザインで、幅広いコーディネートに合わせることができます。1本目に所有する高級時計に革バンドモデルを希望される方には、うってつけのモデルです。

 

 

②玄人の目線

元々は軍用に時計を作っていたメーカーで、当時の作品のテイストを再現する形で現在は民間用に時計を作っています。そのため、現在のパネライが製造するモデルは、かつての作品であるルミノールとラジオミールという2つのモデルをベースにすることがほとんどで、同じモデルのバリエーションを広げていく商品展開を行っています。しかも、一部の定番モデルを除き、すぐにモデルを廃番にして新たなモデルを投入する“スクラップアンドビルド”の商品展開を行っています。

 

さらに、年間生産本数も制限をしながら時計製造をしています。そのため、過去を見渡すとディテールの違いで様々なモデルが存在し、“パネリスティ”と呼ばれるコレクターが存在する状況が生まれています。つまり、熱狂的な愛好家がいるブランドがパネライなのです。

 

→別投稿もご参照下さい

パネライ初心者でもわかるモデルの選び方~パネライの定番モデルはどれ?~

 

 

 

 

■IWC

↑ポートフィノ

①時計初心者が選ぶ場合の目線

“時計好きが着けている”イメージが最もあるブランドがIWCです。そのため、いきなりIWCを狙う初心者の方もいます。一番の花形モデルは“ポルトギーゼ”ですが、予算の問題もあり、初めからそこを狙えるとも限りません。逆に、最初だからこそシンプルなモデルが良いと考える方も多くいらっしゃいます。シンプルイズベストとも言えるデザインのモデル“ポートフィノ”は、そんな方に丁度良いモデルです。

 

 

②玄人の目線

もちろんIWCは玄人が好きな時計ブランドです。しかし、最近のIWCは自社ムーブメントが大きいこともあり、時計のサイズが大きめです。日本人の好事家はそこで賛否が分かれそうです。

 

ムーブメントサイズが大きい方が設計上は信頼性が高まります。しかし、ヴィンテージなテイストを好む好事家にとっては、大きさは控えめな方が受けいれやすいという要素もあります。そのため、どちらかと言うと玄人は現在ではなく過去のIWCを好む傾向があります。彼らはロジェール・ピュゾー氏、アルバート・ペラトン氏、クルト・クラウス氏など、過去のIWCの設計者を尊敬していますので、その名設計者の技術や思想を堪能したいのだと思います。その反面、ステファン・イーネン氏など、現在活躍をするIWC技術陣の動向も欠かさずチェックしています。

 

→別投稿もご参照下さい

IWC|モデル(シリーズ)を分かりやすく紹介 ~人気モデル、入門モデルはどれ?~

 

 

 

 

■ブライトリング

↑クロノマット

①時計初心者が選ぶ場合の目線

時計雑誌などで頻繁に見かけるブライトリングは、時計初心者の選択肢に入りやすいのではないでしょうか。特に、“クロノマット”や“ナビタイマー”というモデルはデザインのインパクトもあり憧れを抱きやすいモデルです。その抜群の存在感と、パイロットウォッチの歴史における偉業など“ストーリーを語れる時計”である点は、所有者に満足感を与えてくれます。

 

実際にプロパイロットが開発に関わるなど、ブライトリングの時計は非常にロマン性が強いと感じます。そのため、周りから評価をもらうというより自己満足を重視して購入するブランドだと感じます

 

 

②玄人の目線

玄人の方は、ブライトリングを支持する方と距離を置く方で極端に分かれるイメージがあります。玄人に支持されるのは、クロノグラフの発展への貢献など、ブライトリング家やシュナイダー親子の偉業を歴史的に評価しているからなのでしょう。この発想をもつ玄人は、ブライトリングの時計を所有することを誇りに思います。

 

しかし、ブライトリングに距離を置く玄人は、正規購入品とそれ以外の購入品でアフターサービスに差を付けるブライトリングの姿勢などが気になるのでしょう。つまり、玄人は目利きがあるため、良いものがあれば中古品に抵抗なく触手をのばします。その際に、オーバーホール料金などが差別化されている点は気になる要素です。

 

→別投稿もご参照下さい

ブライトリングはクロノグラフを発展させた!! ~ブライトリングはどのような時計メーカーか(其の一)~

 

 

 

 

■ジャガー・ルクルト

↑レベルソ

①時計初心者が選ぶ場合の目線

初心者が最初の時計にジャガールクルトを選ぶケースは少ないように感じます。もし最初からジャガールクルトを選択する場合は、よほどこのブランドに憧れを抱いた場合でしょう。革バンドのモデルが中心のラインナップで、どちらかと言うと2本目以降に選ぶ方の方が多いブランドです。

 

 

②玄人の目線

ジャガールクルトは業界随一のムーブメント開発力をもち、玄人から一目置かれています。古くから、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンなどの名門時計メーカーにムーブメントを供給してきた実績がその証明です。

 

さらに、時計を複数本所有する玄人は、丸型の時計が多くなりがちな手持ちのラインナップに角型時計を加えたい気持ちもあります。その時に代表モデルの“レベルソ”が有力な選択肢になります。モデルのアイコニックな存在感も良し、ムーブメントも良しと玄人受けするのは頷けるところです。

 

→別投稿もご参照下さい

なぜジャガールクルトは時計愛好家に支持されているのか? ~ジャガールクルトの魅力と人気モデル~

 

 

 

 

■ゼニス

 

↑エルプリメロ クロノマスター

①時計初心者が選ぶ場合の目線

ゼニスもジャガールクルトと同じように、初心者が最初の時計に選ぶケースは少ないように感じます。どちらかと言うと2本目以降に選ぶ方の方が多いブランドです。人気モデルは文字盤に開けられた小窓からムーブメントの一部が見える“クロノマスター”です。

 

 

②玄人の目線

玄人が評価しているのは、何と言ってもゼニスの高名なクロノグラフムーブメントの“エルプリメロ”です

 

高振動、古典的な機構、歴史的功績など好事家に好まれる要素があります。特に、1969年の“世界初の自動巻クロノグラフ”の栄誉の争奪戦はCal.6139(セイコー)、クロノマチック(ブライトリング、ホイヤー=レオニダス、ビューレン=ハミルトン、デュボア=デプラの連合)、エルプリメロの三つ巴となっていますが、従来の古典的な手巻きクロノグラフの機構を純粋に自動巻化できたのはエルプリメロだけでした。つまり、エルプリメロは古典と新時代を融合した歴史的ムーブメントなのです。そのため、古典機を好む好事家にとって、エルプリメロは絶好の興味の対象です。

 

もちろんゼニスにはエリートなどその他のムーブメントのモデルもありますが、おそらく好事家は「もしゼニスを一本所有するのであればエルプリメロを」と考えるはずです。ただし、ゼニスもブライトリングと同じくアフターサービスの差別化があります。

 

→別投稿もご参照下さい

ゼニスの時計には2つの魅力がある!! ~其の一、名機“エルプリメロ”~

 

 

 

 

■パテックフィリップ

 

↑ノーチラス

①時計初心者が選ぶ場合の目線

時計業界において最高峰の“格”と“カリスマ”をもつパテックフィリップは、高嶺の花とも言えるブランドです。その顧客名簿にヴィクトリア女王、ヴィルヘルム1世など数々の高貴な人物が登場するのも、その格を証明する要素です。そのため、通常は初心者が1本目に選択する時計ではありません。しかし時折、初心者の方でも「せっかく高級腕時計を買うのであれば、最高峰の1本が欲しい」という方もいらっしゃいます。例外的に初心者がパテックフィリップを選択する場合はそのような場合に限られると思います。

 

 

②玄人の目線

玄人の方は様々な時計ブランドを知っています。そのため、パテックフィリップより作りが良かったり、パテックフィリップより高額であったり、パテックフィリップより伝統があるブランドが存在することを玄人の方は知っています。しかし、“ある程度量産をしている”という条件を前提としながら総合力を測ると、パテックフィリップが時計業界の最高峰ブランドであることは、多くの玄人が納得しています。もちろん、「過去の作品に比べると質が落ちた」と評価をする好事家もいますが、今なお時計業界のトップに君臨している様は変わっていません。

 

さらに、パテックフィリップは資産価値が高い点が評価ポイントでもあります。つまり、ロレックスのように売っても高いという点です。パテックフィリップを所有できる方は、当然、財力のある方です。財力のある方はご自身(または一族)の資産管理にも頭が回りますので、パテックフィリップを自然と選択するのかもしれません。

 

→別投稿もご参照下さい

パテックフィリップとはどのような時計メーカーか? ~パテックフィリップの3つの魅力~

 

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

いかがでしょうか?今回は、一般認知されていないであろうブランドですが、時計業界ではメジャーと認識されているブランドを、“時計初心者が選ぶ場合の目線”と“玄人の目線”から紹介いたしました。ただし、今回の内容も飽くまで私が収集した情報から導いた個人的な見解です。この内容のように感じていない方もたくさんいらっしゃる可能性はありますので、ご了承ください。

 

初めて高級時計を検討される方にっとて「そのブランドはどう思われているか?」という点は大事な要素だと感じましたので、前回と今回でいくつかの有名な時計ブランドの評価や評判を私なりに書かせていただきました。今後もシリーズブログ「初心者でもわかる高級時計の選び方」として、別の観点から時計の選び方に役立つ情報をご紹介できればと考えています。

 

 

 

※続編はこちら

↓↓↓

初心者でもわかる高級時計の選び方③ ~人気ブランドの評判と評価(時計業界におけるメジャーブランド編Ⅱ)~

 

 

 

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