高級腕時計の時計通信

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15.3.2017

ブライトリングはクロノグラフを発展させた!! ~ブライトリングはどのような時計メーカーか(其の一)~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

高級時計雑誌を読むと、紹介される時計メーカーのひとつに、必ずブライトリングがあると思います。

 

↑ブライトリング/クロノマット

 

そこでは、重厚で高級感が漂うモデルの数々が紹介され、その背景に飛行機の写真が掲載されていると思います。きっとその雑誌を見た方は、ブライトリングというメーカーに対して以下のイメージを抱くのではないでしょうか。

 

重厚感あふれる“男らしい時計”を作っているメーカー?

飛行機に関係するメーカー?

 

実は、これは正解です。もちろんブライトリングは女性用の時計も作っていますが、その生産の多くは男性用です。そして、飛行機パイロットが実際に使用したくなる時計をつくっていることも事実です。

 

しかし、ブライトリングというメーカーについてより深く理解するには、それだけでは不十分です。そこで、私なりの見解で、“ブライトリングが評価される理由”を挙げさせていただきました。以下の3点です。

 

 

<ブライトリングが評価される理由>

1.クロノグラフを発展させた

→プッシュボタンの発明

 

2.腕時計にフライトコンピューター機能を搭載した

→回転計算尺・航空用計算盤の発明

 

3.高精度にこだわっている

→100%クロノメーター宣言

 

 

この3つの理由が理解できれば、きっと、ブライトリングというメーカーについてより深い理解ができるでしょう。今回は、その理由のひとつ「クロノグラフを発展させた」を述べさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

■ブライトリングはクロノグラフを発展させた

 

クロノグラフは、いわゆる“ストップウォッチ”であり、「スタート→ストップ→リセット」の手順で操作します。こちらの3動作はプッシュボタンを押すことで操作をしますが、実は昔、ひとつのボタンでこの3動作を行っていたのです。そのプッシュボタンはリューズと一体型でした。時計に明るい方であれば、“ワンプッシュクロノグラフ”や“シングルプッシュクロノグラフ”と表現すると伝わりやすいでしょうか。

 

↑リューズとプッシュボタンが一体型(ボタンは一つ)
※ロンジンの180周年を記念した復刻デザイン

 

1915年、ブライトリングは世界初と目される“独立ボタン”式のクロノグラフ「30分タイマー」を開発します。このモデルでは、プッシュボタンがリューズから分離しており、2時位置に独立して設けられました。さらに、1923年、この2時位置のボタンとリューズを使い分けて、“リセット操作”を切り離します。そして、1934年、ついに4時位置に第二のボタンを設け、“リセット操作”用のボタンにします。つまり、“リセットボタン”の登場です。これは、現在のクロノグラフとほぼ同じです。つまりブライトリングは、現在のクロノグラフの操作方法の確立に大きく貢献したメーカーなのです。

 

↑リューズからボタンを分離
※かつての発明を再現した限定のトランスオーシャン

↑リセットボタンがある現在のクロノグラフ

 

 

このクロノグラフ発展への貢献が、ブライトリングが評価される理由のひとつです。「ブライトリングといえばクロノグラフ」と言っても過言ではないほど、クロノグラフの歴史を作ってきたメーカーなのです。

 

次回は、「ブライトリングが評価される理由」の残りの2つ(“腕時計にフライトコンピューター機能を搭載した”、“高精度にこだわっている”)を紹介いたします。

↓↓↓

次回:「ブライトリングの凄さは、“フライトコンピューター”と“100%クロノメーター”!!

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