高級腕時計の時計通信

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29.5.2015

生まれ年のロレックスを選ぼう ~シリアル番号(製番)から製造年を調べる~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

 

ロレックスといえば、言わずと知れた人気ナンバーワンの高級時計メーカーですが、最近は今までとは異なったモデルの選び方が可能になりつつあります。それは「バースイヤーウォッチ(Birth Year Watch)」としてのロレックス、つまり自分と同じ生まれ年のロレックスを探すという選び方です。

 

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 ↑同じ生まれ年のロレックスは?

 

 

では、なぜ今までその選び方がなかなかできなかったのでしょうか?それは、バースイヤーウォッチとして中古時計販売店側が積極的に勧めることが難しい環境だったからです。バースイヤーウォッチを販売店が勧めやすい条件は何でしょうか?私は以下の2点だと考えます。

 

◆バースイヤーウォッチを販売店が勧めやすい条件

①時計の年式が特定できる:

年式が特定できないと、バースイヤーウォッチかどうかさえ分かりません

 

②古すぎる印象がないもの:

アンティークウォッチのような古い雰囲気の時計は、購入者の好き嫌いがはっきりと分かれます。いろいろな方へ勧めるのであれば、販売店としては「古すぎない」時計を選びたいと考えます。

 

 

①に挙げた「時計の年式が特定できる」ですが、実は販売店側が年式特定をできるのはロレックスやパネライなど、ほんの一部のメーカーだけなのです。これは「メーカーが基本的に年式特定をできるような情報を供給しない」という理由と、「多くのメーカーの場合、年式特定できる分かりやすい法則性がない」という理由があるからです。

前者については、メーカーが大切な情報をむやみに提供しないことは頷けることですし、パテックフィリップのようにアーカイブという形で有料で情報提供すれば利益にもつながります。つまり、情報はメーカーの大事な武器なのです。

後者については、メーカーが年式の情報を提供しないのであれば、マーケット側がシリアル番号や型式番号の情報を蓄積しその法則性を分析することで年式特定ができないか試みます。しかし、分かりやすくない限りはその法則性を発見することが難しく、そもそもメーカー側も法則性を持たせていない可能性もあります。法則性が分かりやすいロレックスやパネライは意図的に年式特定を市場に許容しているように見えます。実際に年式特定ができるその2つのメーカーの時計は中古マーケットを賑わわせる存在になっています。年式特定させることでマーケットを活性化させ、自社ブランドの価値を高める巧みなブランディング戦略だと感じます。ここでロレックスの年式特定法を少し紹介させていただきます。

 

 

◆ロレックスの年式特定法則例

シリアル番号の頭文字で判断

「R」=1987-88年
「L」=89-90年
「E」=90-91年
「X」=91年
「N」=91年
「C」=92年
「S」=93-94年
「W」=95年
「T」=96-97年
「U」=98-99年
「A」=99-2000年
「P」=2000-01年
「K」=01-02年
「Y」=02-03年
「F」=03-04年
「D」=04-05年
「Z」=06-07年
「M」=07-08年
「V」=08-10年
「G」=2010年-
※調査によっては多少のデータ違いはありますが、上記の対応例が一般的なものです
※2010年 以降は法則がなくなり、通称「ランダム品番」と呼ばれるようになりました
※1987年以前はアルファベットではなく、数字で始まるシリアル番号でした

 

 

 

このように、「時計の年式が特定できる」という条件をロレックスは満たしてします。しかし、②に挙げた「古すぎる印象がないもの」を商品として販売店側が用意できるかについては、お勧めしたい方の誕生年が昔になればなるほどアンティークへ近づいていくので難しくなります。言い換えると、その方の誕生年の時計年式が販売店側が「古すぎる物」と感じなくなる年代になれば、バースイヤーウォッチとして勧めることがしやすい環境になります。ここでポイントになるのは、販売店側がどういう要素を見て時計を「古すぎる物」と感じているのか、つまり 「アンティーク感を感じるボーダーラインがどこにあるか」だと思います。私見としてですが、そのボーダーラインを設定してみました。

 

 

◆ロレックスのアンティーク感を感じるボーダーライン

1.風防(ガラス)の種類:

古い=プラスチック風防

古くない=サファイアガラス

 

2.ブレスレット

古い=リベットブレス、巻きブレス

古くない=ハードブレス(現行ブレス含む)

 

 

上に挙げた風防とブレスレットの細かな仕様についてはここでは述べませんが、時計業界に身を置く私が感じるボーダーラインとなる要素は上の2点です。ブレスレットに関しては、1980年代に入ればもう「古くないと感じるハードブレス」になっていますので、それより後の時代に変更時期が来る「風防」の方がキーポイントになります。

風防が「プラスチック風防」から「サファイアガラス」へ変更された時期については、1980年前後に変更された「デイデイト」のように変更次期の早いモデルもあれば、1990年の「エクスプローラーⅠ」もあり、モデル間で変更時期の差があります。しかし、ロレックスが全体の大きなテコ入れをした年は「1988年」と考えられており、「全体で見た目安」としてロレックスにアンティーク感を感じるかのボーダーラインを設定するのであればその年で良いと思います。

 

つまり、私は「1988年以降に生まれた方」が、販売店がバースイヤーロレックスをお勧めしやすい方であると考えます。今年で考えると27歳以下の方ですので、今の20代の方が対象ですが、年々その対象になる方は増えるはずです。今後は30歳の記念に選ばれる方も増えるかもしれません。

 

時計販売店へ立ち寄った際に、「○○年式のロレックスありますか?記念日なんです。」という会話で始まる時計選びが頻繁になる時代がこれから本格的に到来すると思います。今の20代の方は、そのような選択肢も視野に入れながらロレックス選びをしてはいかがでしょうか?

 

 

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