ダイビングウォッチの定義
2016.7.29
こんにちは!渋谷公園通り店の加納です!
今回はダイビングウォッチについて記載します。
時計にとって水は最大の敵です。一旦時計の中に水が入ってしまうと、文字盤や針を腐食させる原因になってしまいます。そして、それはパーツ交換を伴う修理となる為、修理費が高額になることも珍しくありません。(高級時計の場合10万円以上になることもあります)
そこで、時計業界は水に対して、徹底的に抵抗できる『ダイバーズウォッチ』というカテゴリを作り上げてきました。
一般的にダイバーズと呼ばれる時計が備えている、特別な機能の解説をしていきます。
①ねじ込み式リューズ
時刻を合わせ等で使用する部分です。リューズ芯が通っている為、最も浸水リスクがあります。(外側から操作できる=ケース に穴が空いているからです。)
その部分をスクリューでロックすることにより、防水性を実現しています。(ペットボトル飲料の蓋を閉めると、中身がこぼれないことと同じ原理です。)
②逆回転防止ベゼル
ベゼル12時位置の三角印を分針の位置に合わせ、任意の時間から何分過ぎているかを測る簡易タイマーです。
これはダイバーの背負っている、酸素ボンベの残量を計算する際に役立つ機能です。万が一ベゼルがズレてしまうと、30分持つボンベにも関わらず、それ以上の潜水をしてしまう恐れがあるため、ベゼルは左側にしか回転しないようになっています。
③エクステンション
ダイビングウォッチと言えど、ダイビング時の為だけの時計であれば、そのニーズはとても少ないはずです。水に潜らない日常でも使用できる事が重要です。
潜水時、通常ダイバーはウェットスーツを着用します。すると、ダイバーはウェットスーツの上から時計を着けなければ時刻を視認できません。ウェットスーツの上から時計を着用する為、一時的に腕周りを長くする機能、これがエクステンションです。
一般的にこれら3つの機能を持つ時計をダイビングウォッチと呼ぶ事が多いようです。