AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
2016.9.8
こんにちは、カメラ・楽器館の小林です。
今回は8月26日に発売されたNIKONの新製品、
「AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED」をご紹介させていただきます。
焦点距離105ミリで開放F1.4という贅沢な仕様。
「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」に続く三次元的ハイファイ設計レンズ第2弾です。
三次元的ハイファイ設計とは、二次元的な写真というものを三次元的に表現するというNIKON独自の設計思想のことです。
ピント面から遠ざかるにつれてなだらかに変化する美しいボケ味で、人物や静物などの奥行き感をより自然に描写する、大口径中望遠単焦点レンズ(メーカーサイトより引用)
背景をボカして写真を撮ったとき、ピントの合っている部分とボケている部分の差が
極端に表現されてしまった経験はないでしょうか。
ポートレートでピントを合わせた目と、髪の毛や顔の他のパーツでボケの境界線がわかりすぎて
不自然な印象を受ける現象もその一例です。
そのような三次元を二次元のフィールドに置き換えたときにより自然な像として
再現することを目的に設計されたのがこのレンズです。
このたびテスト撮影の機会をいただきまして、さっそく撮影してまいりましたのでご覧ください。
使用したカメラはD810です。
絞り開放。白い花が美しい前ボケになりました。
こちらも開放です。ピントの合った部分の鋭さ、連続する鳥居と背景はボケながらも立体感を失わず、なだらかに輪郭をとどめています。
F11まで絞った絵がこちら。手前の看板の木目や断面のエッジが非常にシャープに描かれています。
F5.6。明暗差のあるシーンでしたが、手前の格子の赤を見事に再現してくれました。
☆ ☆ ☆
いかがでしょうか。画像が小さくて申し訳ないのですが。。
発表された当初は105mmでF1.4というスペックは魅力だしいいレンズには決まっているのだろうけど、
用途が狭そうで扱いが難しそうなレンズではないかと思っていましたが、
使ってみるとむしろ逆で、
ボケの描写が本当に自然なのでボケを恐れずに開放でも余計なことを考えずに撮っていけましたし、
個人的には70mmくらいの画角が好みで100mm前後は
あまり使ったことがなかったのですが、
この画角が染み付くまで使い込んでみたい、
使いこなしてみたいと思わせてくれるパワフルなレンズでした。
¥209,900(税込)
決して安い買い物ではありませんが、
「この1本」と決めて使うのならば、高くはないと思います。