高級腕時計の時計通信

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5.5.2017

ロレックス|「デイトジャスト」とはどのような時計か? ~“最もロレックスらしい時計”デイトジャストの2つの魅力~

Komehyo

ブログ担当者:永井

 

ロレックス(ROLEX)ってどんなモデルが有名ですか?」と尋ねられると、少し困ります。なぜなら、その回答が複数あるからです。

 

きっと、「サブマリーナ、デイトナ、エクスプローラー、GMTマスター、デイトジャスト・・・」という風に、複数のモデルを回答することになります。

 

しかし、「ロレックスの王道モデルは?」と問われると、回答がしやすくなります。

 

デイトジャストです!」

↑デイトジャスト116233

 

なぜならば、デイトジャストにはロレックスらしさが詰まっているからです。以前の投稿で紹介しましたが、ロレックスは「オイスター」「パーペチュアル」「デイトジャスト」という3大発明で地位を築きました(※1)。正式名称が「オイスター・パーペチュアル・デイトジャスト」であるこのモデルは、まさにロレックスの3大発明を体現する存在です。

 

そして、デイトジャストの独特な外装デザインは、「これぞ、ロレックス」と思わせるインパクトのあるものです。デイトジャストの定番デザインは、“フルーテッドベゼル”に“ジュビリーブレス”を組み合わせたコンビネーションモデルです。まさに上の画像の通りです。このデザインの腕時計を見ると、多くの方が「ロレックスだ!」と認識します。多くの方に認識されるアイコンデザインである点も、デイトジャストが王道モデルである理由です。

 

私は「デイトジャストはどのようなモデル?」と聞かれたら、きっとこう答えます。

最もロレックスらしい時計」・・・と。

 

今週は、“最もロレックスらしい時計”、デイトジャストを紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

■デイトジャストの魅力を紹介

 

では、具体的にデイトジャストはどのような時計なのでしょうか?これを紐解くには、“デイトジャストの魅力”を知ることが近道になります。そこで、ここからはデイトジャストの魅力を紹介いたします。もちろん、デイトジャストの魅力はたくさんあるかと思いますが、ここでは「デイトジャストを理解する」という点を考慮して、2点に絞って述べさせていただきます。

 

 

①普遍のロングセラーモデル!

↑1960-70年代に製造された型式1601/3

 

デイトジャストは、防水性自動巻日付表示機能(ディスク式)を併せ持つモデルとして1945年に誕生しました。つまり、「雨や汗も気にしなくて大丈夫」、「毎日ゼンマイを巻き上げなくて大丈夫」、「日付も一目で分かる」という、腕時計として理想的な実用性をもった作品です。特に日付表示機能は、従来の“針式”よりも読み取りやすい“ディスク式”であり、画期的でした。そしてその後、日付が午前0時付近で瞬時に切り替わる機能も追加されます。

 

現在でもデイトジャストは、マイナーチェンジを繰り返しながら“現役モデル”として製造されています。70年以上経った現在でも続いている超ロングセラーモデルです。ここまで長く継続するモデルになった理由はいくつか考えられます。ひとつは、ロレックスが同じモデルをブラッシュアップさせて継続させる戦略をとっていることです。これも前述した“3大発明”を紹介した以前の投稿内で、同時に紹介しております(※1)。

 

さらに別の理由として、“普遍的なデザイン”が与えられたことも挙げておきます。実用性を追究するロレックスは、時計の歴史的な観点から見ても、早い時期から“金属ブレスレット”に注力し始めています。高い防水性を売りにするロレックスだけに、汗や雨で劣化してしまう革バンドではなく、汗や雨にさらされても長く使える金属ブレスレットに重きを置くのは自然な流れかもしれません。その金属ブレスレットの中でも、多くのデイトジャストにはその実用性に加え、エレガントさも併せ持つ“ジュビリーブレス(※2)”が与えられました。また、風防周りの部品であるベゼルには、ジュリビーブレス同様にエレガントさをもつ“フルーテッドベゼル”が採用されました(※3)。

 

↑ジュビリーブレス

↑フルーテッドベゼル

 

デイトジャストの基本デザインは、実用性の高い“金属ブレスレット”を標準装備しながら、「高級感」を大切にする富裕層にも受けのよい“エレガントさ”を追究したデザインなのです。「実用性とエレガントさ」という要素であれば、いつの時代にも受け入れられるはずです。時計業界では、1960年代、70年代にアヴァンギャルドなデザインが流行しますが、デイトジャストはそのような流れには乗りませんでした。現在も実用的でエレガントなデザインを保ちながら、多くの人に愛されているのです。過去も、現在も人々に支持されているデイトジャストは、まさに「普遍的」です。

 

 

 

 

②バリエーションの多さが面白い!

↑デイトジャストはバリエーションが豊富

 

デイトジャストの別の魅力として、バリエーションをたくさん作る点が挙げられます。上で「デイトジャストは普遍的なデザインをもつ」と述べたことと矛盾するように感じるかもしれません。誤解のないように正確な表現にすると、「基本モデルは定番デザインを継続しつつ、派生バリエーションをたくさん作る」と言ったほうが良いかもしれません。

 

デイトジャストの基本モデルは、細かな変更はありますが登場当初からケース径36mmサイズ(紳士用)を守り続けています。しかし時代を経るにつれて、女性用モデル男女兼用(ボーイズ)モデルも登場し、さらに近年は、41mmの大型ケースのバリエーションも作られています。

 

また、デイトジャストはファーストモデルが金素材だっただけに、外装の一部(または全て)に金素材を使用するのが基本です。しかし、時代を経て全てステンレス素材のモデルも登場しています。そして素材以外にも、文字盤ベゼルブレスレットの種類など様々なバリエーションを産み出しました。現在までに様々なバリエーションが登場し過ぎて、過去の全てのバリエーションを全て把握している人は皆無と言っても過言ではないでしょう。

 

例えば、デイトジャストのバリエーション面の売りのひとつが、文字盤の種類の多さです。ブラック、シルバー、ゴールド、ホワイト、ブルー・・・など一般的な色だけではありません。グラデーション柄、ツートン柄、彫り込み入り、天然石やシェルの採用、ダイヤモンドなど宝飾セッティングなど、様々な文字盤が存在します。下で、文字盤バリエーションを例示しておきます。

 

↑コンピューター(パターン)彫り

↑メテオライト(隕石)

↑ブラックシェル(貝殻)

↑ダイヤモンドセッティング

 

サイズの選択ができ、素材や文字盤の組み合わせで様々なデイトジャストがあります。そこに、ジュビリーブレス以外のブレスレット(オイスターブレス/革ベルト/ラバーベルト)の選択肢もあります。また、ベゼル、ラグ、ブレスレットにダイヤモンドなどの宝飾がつくバリエーションもあります。基本デザインのデイトジャストは軸としてしっかりと存在しつつ、無数の亜種が存在する面白さは、デイトジャストの魅力のひとつです。時計に携わる私でも、「こんな組み合わせあるの!?」と今でも“亜種の発見”があります。その際に、私は“生物の新種”を発見したかのように興奮します。なんとも面白いモデルです。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

ここまでで、「デイトジャストを理解する」ために、2つのデイトジャストの魅力を紹介しました。ひとつは、デイトジャストが普遍のロングセラーモデルである点でした。そしてもうひとつが、バリエーションが多い点でした。この2つの魅力から分かるデイトジャストの売りは、次のような点ではないでしょうか。

 

 

「最もロレックスらしいモデルが欲しい」と思う方にぴったりのモデル

でありながら、

「ちょっと変わったロレックスが欲しい」と思う方にぴったりのモデル

でもある。

 

 

このように捕らえると、デイトジャストがなんとも不思議な魅力をもつモデルに思えます!

 

 

 

 

 

 

※1・・・ロレックスの3大発明については、過去の投稿「なぜロレックスが時計業界のTOPにいるのか?」をご覧ください。

 

※2・・・ジュビリーブレスは、1945年に登場した(ジュビリー)デイトジャストに与えられたブレスレットに由来します。このモデルは、1905年に創立したロレックスの40周年を記念することもあり、「ジュビリー(記念)」と呼ばれました。

 

※3・・・「ベゼル」とは風防(文字盤を覆うガラス)の周りにある部品で、通常は風防を留める役割があります。「フルーテッドベゼル」は、ギザギザなデザインを持つベゼルのことです。詳しくは、以前の投稿「【ロレックスの基礎知識】ベゼルの種類を押さえる!」をご参照ください。

 

 

 

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