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10.3.2021

【今、知っておくべき腕時計】カルティエ「パシャ・ドゥ・カルティエ」 ~2020年のパシャは一味違う!~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

皆さんは、カルティエ腕時計の代表作「パシャ」をご存知ですか?

 

今、この「パシャ」があらためて注目されている状況なので、今回は取り上げたいと思います。

 

なぜ、今、パシャが注目されているかというと、それは、「2020年にパシャの新作が登場したから」です。

↑2020年に新作で登場したパシャ

 

この新たなパシャは、正式には「パシャ・ドゥ・カルティエ」と呼ばれ、現在、高い評価を得ています。では、以降で紹介します。

 

 

 

 

 

 

■「パシャ」について

 

まずは、ご存知ない方もいるかもしれませんので、簡単にパシャについて説明をしておきます。

 

冒頭でも紹介しましたが、パシャは、カルティエの腕時計において、人気シリーズのひとつを占めるモデルです。

 

歴史をたどると、1943年には初作が登場しています。そして、1985年以降は、カルティエの人気腕時計シリーズとして定番的に作られるようになりました。

↑1985年から続くパシャシリーズ

 

パシャは、元々、防水時計として作られた経緯がありますので、防水性を高める装置として、リューズキャップが設けられています。このリューズキャップは特徴的なデザインアクセントになっていますので、パシャの個性のひとつの要素なっています。

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、カルティエの腕時計は「サントス」や「タンク」が有名です。しかし、これらは角型の時計であり、一般的な丸型ではありません。逆にパシャは、腕時計としてはより一般的な丸型時計です。そのため、幅広いファッションへの合わせられる時計としては、パシャの方が優秀かもしれません。

 

 

 

 

 

 

■今、パシャが注目されている理由

 

では、今回のテーマである「パシャが注目されている理由」を説明します。

 

これは、前述したとおりですが、「2020年にパシャの新作が登場したから」です。つまり、リニューアルした新しいモデル、「パシャ・ドゥ・カルティエ」が話題になっているのです。

↑パシャ・ドゥ・カルティエ(41mm/2020年)

型式:WSPA0009

 

この新たなパシャは、その完成度の高さから、時計業界で注目を集めています。その完成度の高さを、3つの点で説明します。

 

 

 

<パシャ・ドゥ・カルティエの完成度の高さを示す3つの要素>

 

①デザインバランスの良さ

 

②実用性の高さ

 

③機械式時計としての魅力の高さ

 

 

 

では、以降で、詳しく説明します。

 

 

 

①デザインバランスの良さ

 

2020年の新しいパシャは、デザインのバランスが素晴らしいと思います。例えば、光沢がある面とない面のバランスが秀逸です。具体的には、「ベゼル、ラグ、ブレス中央」は“光沢あり”仕上げになっており、「ケース側面、ブレス両脇」は“光沢なし”仕上げになっています。

印象としては、時計全体の仕上げを俯瞰すると、「6割が光沢あり、4割が光沢なし」という感じでしょうか。一般的には、光沢が多いとラグジュアリー寄りとなり、光沢が少ないとカジュアル(スポーティ)寄りという印象になります。そのため、このパシャは「ほぼラグジュアリーとカジュアルの中間でありながら、ややラグジュアリー寄り」ということになります。

 

このバランスは秀逸で、ビシッときめたいときにも、何気ない日常でも、どちらでも使いやすいデザインなのです。また、“ややラグジュアリー寄り”な点は、「宝飾メーカーカルティエ」のエッセンスも感じることができるでしょう。

 

かつてのパシャと比較します。パシャ42やミスパシャは、光沢多めでしたので、「ラグジュアリーウォッチ」寄り。そして、パシャCやパシャシータイマーは、光沢の部分があまりないので、「カジュアル(スポーティ)ウォッチ」寄りという印象でした。しかし、2020年のパシャは、その中間的な存在です。まさに、“ちょうど良さ”がある時計と言えるでしょう。

↑パシャ42は光沢多い

↑パシャシータイマーは光沢少ない

 

この“ちょうど良さ”を他のブランドで例えると、ロレックス「デイトジャスト(ステンレスモデル)」に近いものがあります。このモデルはまさに「スタンダード」という印象で、幅広い場面で使える時計だと感じます。それに近い雰囲気なモデルこそが、2020年のパシャなのです。

↑デイトジャスト

 

 

 

②実用性の高さ

 

2020年のパシャは、以前のモデルよりも実用性が向上しています。

 

まず、付属品には交換用ベルトが付きます(メタルバンドのモデル、革バンドのモデルどちらでも)。しかも、「クイックスイッチ」という機能がついており、自分で簡単にベルトの交換ができます。さらに、「スマートリンク」という機能も備わり、ボタンを押すだけの操作でコマピンが外れ、自分でコマ調整が可能です。これにより、もし手首のサイズが変わっても、メタルバンドの長さが変更できるので便利です。これらは、以前のモデルにはなかった機能ですので、より実用性が上がっています。

↑押すとベルトが外れる

 

また、防水性能は100mありますので、手洗い、汗、雨など、日常使用で想定される水には十分耐えられます。防水性については、パシャを作った当時から強みにしている部分ですので、安心して使える時計だと思います。この防水性を保つために貢献している要素の一つが、リューズキャップです。

リューズキャップはパシャのアイコニックな特徴ですので、もちろん、以前のモデルでも備わっています。しかし、2020年のパシャは、よりリューズキャップ機構をスマートにしました。具体的には、リューズキャップを保持する“付け根”部分を、ケース側面の凹みに隠すようになり、正面から見たときの印象がすっきりしました。これは、以前のモデルと比べると、明らかに違います。

“付け根”部分にはヒンジがありますので、この部分を凹みに隠すことにより、ヒンジの強度も上がるでしょう。さらに、ヒンジをぶつけて故障させるリスクも軽減します。これも、実用性が上がった部分です。

 

 

 

③機械式時計としての魅力の高さ

 

2020年のパシャは、機械式時計としての魅力が以前のモデルより高くなっています。

まず、2020年のパシャは、2サイズ展開で登場しましたが、どちらも自動巻式の機械式時計です。そして、裏蓋はシースルーバックになっており、ムーブメントを鑑賞することができます。ムーブメントが見えることは、機械式時計が好きなユーザーには嬉しい仕様です。

 

そして、搭載するムーブメントは、2015年に登場した自社製のCal.1847MCです。以前のモデルの中には、汎用ムーブメントをベースにしたモデルもありましたので、この「自社製ムーブメント」という点は、こだわりのポイントになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

■2020年パシャの紹介

 

最後に、2020年のパシャを紹介します。2020年に登場した新しいパシャは、いくつか種類があります。その選択肢は、下の通りです。

 

 

<2020年パシャの選択肢>

 

・ケースサイズ:

「41mm」or「35mm」

 

・ベルト:

「メタルバンド」or「革ベルト」

 

・素材:

「ステンレス」,「イエローゴールド(41mm)」or「ピンクゴールド(35mm)」

 

 

 

例えば、上の画像で紹介するパシャ(型式WSPA0009)は、41mmサイズステンレス製メタルバンドモデルです。メーカー価格は781,000円(税込)で、この完成度と内容を考えると、お買い得に感じます。

前述しましたが、2020年のパシャは、カルティエ腕時計の中ではスタンダードなデザインであり、幅広い場面で活躍できる時計です。私も試着をしましたが、かなり、使いやすさを感じます。まさに、今注目すべき1本として、おすすめさせていただきます!

 

 

 

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