高級腕時計の時計通信

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6.10.2017

富裕層が選ぶ時計メーカー「リシャールミル」 ~パテックフィリップではない雲上時計~(前編)

Komehyo

ブログ担当者:中山

 

高級時計において、“富裕層が選ぶ時計”はどのメーカーの時計でしょうか?

 

もちろん、最もメジャーな存在であるロレックスが、富裕層に選ばれる時計のひとつです。しかし、「時計好きの富裕層」という意味で捉えると、また違った見方をしなければなりません。

 

実は時計業界では、「雲の上の存在」という意味で、しばしば“雲上”というワードが使われます。そして、時計業界の“雲上メーカー”として有名なのが、パテックフィリップヴァシュロンコンスタンタンオーデマピゲというスイスの3メーカーです。さらに、これらの3つのスイスメーカーに加え、ドイツ最高峰メーカーのランゲ&ゾーネも“最高峰”と称されるメーカーです。

↑スイスの雲上3メーカー

 

これらの雲上メーカーは、時計好きの富裕層に好まれる時計メーカーであることは間違いありません。しかし、それらのメーカーは“どんぐりの背比べ”という状況ではなく、パテックフィリップがステータス面で頭一つ抜けている状況です。

 

しかし、「時計好きの富裕層に受けが良い」という点で、パテックフィリップの好敵手となるメーカーがあります。

 

それは、「リシャールミル」です。

↑リシャールミル「RM011フェリペ・マッサ」

 

私たちもリシャールミルの人気をひしひしと感じており、当社でも入荷すると、ほとんど売場に留まることなく売れていくイメージがあります。

 

では、パテックフィリップではない雲上時計の選択肢として、リシャールミルを紹介していきます。今回は前編として、“リシャールミルという時計メーカーの紹介”を中心に書いていきます。

 

 

 

 

 

 

■「リシャールミル」はどんなメーカー!?

 

「リシャールミル」は、リシャール・ミル氏によって2001年に創業されたメーカーです。コンセプトとして「腕時計のF1」を掲げ、新興メーカーながら早くも腕時計業界の最高峰の一角まで上り詰めました。

 

見た目も一般的な腕時計とは、異なります。F1カーは公道を走ることがないため、私たちにとっては“非日常なデザインをもつ車”です。リシャールミルの時計も、F1カーと同じイメージで、“非日常なデザインを持つ腕時計”です。つまり、リシャールミルの腕時計を着けると、「普通の時計じゃないぞ!」と思わせる存在感を感じます。

 

↑リシャールミルは“非日常なデザイン”

 

 

 

 

 

 

■リシャール・ミルの何がすごいのか?

 

では、リシャールミルの何がすごいのでしょうか?端的に表現すると、“ガンガン使える超高級時計”というすごさです。

 

具体例のひとつとして、超高級機械式時計なのに衝撃に強い点を挙げます。

↑衝撃に強い構造をもつ

 

通常、機械式時計の弱点は衝撃です。落そうものなら壊れてしまいます。私の持っている自動巻も一度落してしまい修理した事があります。さらに、機械の構造を複雑にすればするほど、その故障リスクは高まることになります。しかし、リシャールミルはブランド誕生の初期から、複雑機構“トゥールビヨン”を搭載しても衝撃に強いことで知られています。創業者のリシャール・ミル氏は、他者へのアピールとして実際にトゥールビヨンを投げるパフォーマンスをしたことでも有名です。

 

さらに、装着感や外装素材がすごいです。例えば、通称「ナダルモデル」では、腕時計を超軽量にして着けている感覚を極限まで少なくしています。2010年にプロテニスプレーヤーのラファエル・ナダル選手が全仏オープン優勝時に着用したRM027(トゥールビヨン搭載)の重量は、なんと約20gでした。約160gあるロレックスのサブマリーナ(116610LN)と比較すると、約8分の1という軽さです。

 

また、プロゴルフプレーヤーの「バッバ・ワトソンモデル」には“ATZセラミックス”という素材が使われています。この素材の硬度は約1400ビッカースと言われており(※1)、基本的な硬度に優れています。さらに、この素材のことを調べてみたのですが、“曲げ強度”に優れた素材のようです。衝撃を受けやすいゴルファーの時計としは、魅力的な時計です。それだけでなく、従来のセラミックの問題点にも向き合っており、“変色に強い”セラミックでもあるようです。

 

リシャールミルではその他にも様々な開発がありますが、ここで紹介した少しの例だけでもすごさが伝わります。まさに、複雑機構を搭載しても“ガンガン使える”リシャールミルの腕時計は、すごいの一言です。

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょう?リシャールミルの魅力がしっかりと伝わったでしょうか。

 

“非日常なデザインを持つ腕時計”

 

かつ、

 

“ガンガン使える超高級時計”

 

という特徴をもつのが、リシャールミルなのです。

 

次回は、同じ富裕層に人気のメーカーであるパテックフィリップとリシャールミルとの違いを解説します。是非、次回もご覧ください。

 

 

 

※1・・・ATZセラミックスの硬度1400ビッカースは、ダイヤモンド(約7000ビッカース)、サファイアなどのコランダム(約2100ビッカース)、トパーズ(約1650ビッカース)に継ぐ硬度を誇ります。700ビッカースあれば「ナイフで傷をつけることができない」と言われていますので、相当な硬度です。

 

 

 

※後編はこちら

↓↓↓

富裕層が選ぶ時計メーカー|リシャールミル ~パテックフィリップではない雲上時計~(後編)

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