高級腕時計の時計通信

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17.3.2017

ブライトリングの凄さは、“フライトコンピューター”と“100%クロノメーター”!! ~ブライトリングはどのような時計メーカーか(其の二)~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

前回に引き続いて、ブライトリングというメーカーについてより深く理解するために、ブライトリングが評価される理由を紹介いたします。前回の投稿をまだご覧になっていない方は、是非、そちらを先にご覧ください。

↓↓↓

前回投稿:「ブライトリングはクロノグラフを発展させた!!

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前回も紹介しましたが、私が考える“ブライトリングが評価される理由”は、以下の3点です。

 

 

<ブライトリングが評価される理由>

1.クロノグラフを発展させた

→プッシュボタンの発明

 

2.腕時計にフライトコンピューター機能を搭載した

→回転計算尺・航空用計算盤の発明

 

3.高精度にこだわっている

→100%クロノメーター宣言

 

 

前回ですでに「クロノグラフを発展させた」については紹介していますので、今回は「腕時計にフライトコンピューター機能を搭載した」と「高精度にこだわっている」について紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

■ブライトリングは腕時計に“フライトコンピューター機能”を搭載した!

 

ブライトリングの人気モデルにナビタイマーがあります。

 

↑ナビタイマー

 

このモデルには文字盤の周りに、目盛りがたくさんあります。じつはこの目盛りの部分がフライトコンピューターです。回転ベゼルを利用して“ベゼル側(外側)の目盛り”をスライドさせて、“文字盤側(内側)の目盛り”と対応させて様々な計算ができる機能です。

 

 

<フライトコンピューターでできること>

・かけ算

・割算

・速度や燃費、上昇・下降距離などの航空計算

・キロ(Km)、海里(NAUT)、法定マイル(STAT)の単位換算

 

 

元々は、1942年にクロノマットに搭載された回転計算尺(TYPE42)が原型です。これはエンジニアに向けたものので、かけ算と割算ができる計算尺でした。これが、10年後の1952年に進化します。それがナビタイマーに搭載されたのが航空用計算盤、つまりフライトコンピューターです。こちらはパイロットに向けた機能で、アメリカ海軍のウィームス大佐が考案した回転計算尺(E-6B)を応用したものと言われています。

 

もちろん一般人がフライトコンピューターを使うことはないと思います。しかし、パイロットは“万が一”を想定しておく必要があります。もしその他のフライトコンピューターが使えない状況になっても、「身に着けているブライトリングにもフライトコンピューターがある」と思える環境は心強いはずです。

 

ブライトリングが本気で“クロノグラフの使命”を考えて到達した答えのひとつが、このフライトコンピューターかもしれません。つまり、ブライトリングはクロノグラフに対して、単なる“時計の付加価値”ではなく、“役に立つもの”として真剣に取り組んだのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

■ブライトリングは高精度”にこだわっている!

 

現在のブライトリングの代名詞ともなっているのが“100%クロノメーター宣言”です。

 

↑「CHRONOMETRE(クロノメーター)」の文字

 

クロノメーターは、具体的には“スイス公式クロノメーター”のことで、外部機関による精度の検査を指します。ブライトリングは1999年に「全モデルにクロノメーターを通す」、つまり“100%クロノメーター宣言”をしました。かつては、「スイスで生産される全ての時計のうち、クロノメーターを通すものは3%しかない」と言われたほどですので、時計業界では無謀な挑戦のように捉えられました。しかし、ブライトリングは実際に成し遂げたのです。

 

もちろん外部に依頼するため、クロノメーターはそれなりのコストが掛かるものです。さらに、合格するレベルにまで精度を求めることは、生産性を上げ難い要因にもなるはずです。そのため、多くの高級時計メーカーでは、「スポーツモデルにのみ行う」、「上位機種にのみ行う」というスタンスが一般的です。さらに最近では、「自社検査で済ます」というスタンスも増えてきました。

 

しかし、ブライトリングは現在でも一貫して全モデルにクロノメーターを通し続けています。多くのモデルにクロノメーターを通すロレックスでさえ成し遂げなかった“100%クロノメーター”という偉業を、ブライトリングは続けており、まさに唯一無二の存在と言えます。

 

その動機は、きっと「ブライトリングの時計は正確であるべき」と考えているからなのでしょう。パイロットのために時計を作るブライトリングだけに、「不正確な時計はパイロットの命にかかわる」とさえ考えているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ここまでを振り返っていかがでしょうか?改めて紹介しますが、以下の3点が、私が考える“ブライトリングが評価される理由”です。

 

 

<ブライトリングが評価される理由>

1.クロノグラフを発展させた

→プッシュボタンの発明

 

2.腕時計にフライトコンピューター機能を搭載した

→回転計算尺・航空用計算盤の発明

 

3.高精度にこだわっている

→100%クロノメーター宣言

 

 

もちろん、ブライトリングには“優れたデザインの作品”や、“男性を惹きつけるブランド力”があります。しかし、私が本当に皆さんに知っていただきたいブライトリングの魅力は、上の3点なのです。製品はもちろん大事ですが、そのブライトリングの“腕時計に向き合う姿勢”も、同時に評価していただけると嬉しいです!

 

 

 

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