高級腕時計の時計通信

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29.11.2018

ブライトリング|「クロノマット」の選び方 ~モダンに選ぶ?ノスタルジックに選ぶ?~

Komehyo

ブログ担当者:福冨・須川

 

今週は、

 

「今、ブライトリング(BREITLING)の人気モデル、クロノマットが気になる!」

 

という方に向けて書こうと思います。

↑クロノマット

 

私が選んだ今回のテーマは、「クロノマットの選び方」です。

 

「クロノマットが欲しい」と考える方の多くは、きっと一度は時計ショップに足を運んでみるでしょう。ただ、もし新品と中古品の両方を扱う時計ショップに行った場合には、「クロノマットってこんなに種類があるの!」と、困惑するかもしれません。なぜなら、ヴィンテージ時代を除いたとしても、クロノマットは1984年から現在まで、長きに渡って作り続けられているからです。

 

つまり、中古品も含めてクロノマットを検討する場合には、ある程度の知識がないと“どう選んでよいのか分からない”状況になることが想定されるのです。そこで必要な知識が、「クロノマットの選び方」です。ただし、選択肢の細かな要素まで見ると収集がつかなくなりますので、この記事では、「クロノマットの種類の把握」に重きを置いた内容となっています。

 

 

おおまかに言うとクロノマットは、

 

①モダンな(今風の)クロノマット

 

②ノスタルジックな(懐かしの)クロノマット

 

に分けて考えると良いでしょう。

 

 

以降で、詳しく紹介します。

 

 

 

 

 

 

■クロノマットの2つの種類を把握する!

 

クロノマット選びの有効な手段は、「クロノマットの種類を把握する」ことです。ここでは、ヴィンテージ時代のクロノマットは割愛し、1984年から現在まで続くクロノマットの種類を紹介します。なお、「クロノマットというモデル自体について知りたい」という方は、過去の投稿をご参照ください(→こちら)。

 

冒頭でも紹介しましたが、クロノマットは、以下の2つに分けて考えると良いでしょう。

①モダンな(今風の)クロノマット

→今風な大ぶりサイズ(約44mm

 

・クロノマット(エボリューション)

・クロノマット44(現行モデル)

 

 

②ノスタルジックな(懐かしの)クロノマット

→少し小ぶりなサイズ(約39mm

 

・初期クロノマット

・クロノマットGT/ヴィテス

・クロノマット2000

 

 

上にある比較画像を見ていただくと一目瞭然ですが、“モダンなクロノマット”と“ノスタルジックなクロノマット”は、明らかに大きさが違います。今回、クロノマット選びの基準を作るに当たって、この「大きさ」という点をかなり重視しました。なぜなら、時計を選ぶに当たっては、着用時の印象が大きく変わるからです。この理由で、私はクロノマット選びの基準として、上のように“2つのカテゴリー”に区分けしたのです。

 

例えば腕時計を着用した時の、腕時計と手首の大きさの関係性をイメージしてください。手首の大きさに対して腕時計がコンパクトに収まっていれば、“腕時計が主張しないスタイル”です。この場合は、スーツなどのビジネスやフォーマルスタイルへの相性が良くなります。他方、手首より腕時計が大きく見える場合は、“腕時計が主張するスタイル”です。この場合は、私服などのカジュアルスタイルの方が相性が良いでしょう。もし、ビジネスシーンで使うのであれば、よりカジュアルなジャケパンスタイルが良いでしょう。

↑モダンなクロノマット着用をしたイメージ

 

つまり、クロノマットの「“モダン”か“ノスタルジック”か」という選択は、着用時のスタイルの話にも直結するのです。自分の手首サイズを含めた体型、そして、着用シーンと合わせて考える必要があるのです。

 

 

 

 

 

 

■クロノマットの各モデルを把握する!

 

次は、もっと具体的にモデルを見ていきます。前述のように、今のデザインに繋がるクロノマットは1984年に登場し、現在まで続いています。その中で、時代を経るにつれて、「ノスタルジック→モダン」という進化をとげます。下で紹介していきます。

 

 

 

<ノスタルジックなクロノマット>

まずは、少し小ぶりサイズなノスタルジックなクロノマットを紹介しましょう。価格が気になる方のために、当社のオンラインサイトへのリンクも設けておきます(こちら ※在庫がない場合もございます)。

 

①初期クロノマット(1984年~)

まさに現在のクロノマットのスタイルを築き上げた祖先となるモデル。今から見ると視認性など、まだまだ改善の余地は感じますが、黎明期ならではの味があります。1994年に、アラビアインデックスの採用、ギョーシェ彫り文字盤の採用など、デザインのてこ入れがありました。

 

こちらは“初期モノ”が好きな方にはおすすめです。ただし、かなり以前のモデルになるので、状態が良い個体があまり出回らない点が難点です。

 

 

 

②クロノマットGT/ヴィテス(1997年~)

↑左:GT、右:ヴィテス

 

1997年からは、バーインデックスとアラビアインデックスをそれぞれ別のシリーズに変更します。バーインデックスが「クロノマットGT」アラビアインデックスが「クロノマットヴィテス」です。この世代から、文字盤の視認性が大きく向上したと感じます。

 

GTは「グランドトータライザー」の略で、クロノグラフの積算計が見やすいことを意味します。確かに、インダイヤルの周りに立体的な枠を設けており、クロノグラフの視認性の良さを感じます。そして、ヴィテスは英語に訳すと「スピード」という意味です。言われてみると、アラビアインデックスに“傾いた書体”を採用しているところには、スピード感を感じることができます。

 

この世代のクロノマットは、初期クロノマットに比べると、納得できるコンディションの個体がある程度出回ります。その意味で、比較的初期のクロノマットを手に入れたい方にはちょうど良いモデルです。

 

また同時期に、全体の光沢感を抑えた「クロノマット・ブラックバード」、光沢のある部分とない部分を併用した「クロノマット・サテン&ポリッシュ」も登場しています。

 

 

 

③クロノマット2000(2000年~)

ブライトリングは1999年に「100%クロノメーター宣言」を行い、スイス公式クロノメーター(COSC)取得をブライトリング製品のスタンダードにします(※1)。その流れで誕生したのが、2000年に誕生した「クロノマット2000」です。よく見ると、文字盤に「CHRONOMETRE(クロノメーター)」の文字が見えます。

クロノマット2000はノスタルジックなクロノマットの最終形であり、それまでの世代よりも外装の質感が良くなっています。そのため、少し小ぶりなクロノマットに完成度や高級感を求めるのであれば、このモデルがおすすめです。

 

ノスタルジックなクロノマットは、クロノマットがもつ重厚感と迫力あるデザインを持ちながら、細身な体型が多い日本人に馴染みやすいサイズ感を持っています。そのバランスは絶妙で、カジュアルな装いの方はもちろん、スーツ着用のビジネスマンの方でもスッキリ腕に収まるでしょう。

 

 

 

<モダンなクロノマット>

次に、大ぶりなサイズであるモダンなクロノマットを紹介します。

 

④クロノマット・エボリューション(2004年~)

従来のクロノマットをより大ぶりにしたモデルが、2004年登場の「クロノマット・エボリューション」です。このモデルは途中から名称変更があり、「エボリューション」の部分を省くようになりました。そのため、「クロノマット」という名称で呼ばれることもあります。

 

サイズ以外の変更点としては、防水性の向上があります。今までは100m防水でしたが、クロノグラフのプッシュボタンに“ねじ込み式ロック”を採用することにより、300mを実現しました。クロノグラフでこの防水性は、かなり凄いことです。まさに、進化したクロノマットです。

クロノマット・エボリューションは44mm弱というサイズであり、厚みもあります。通常は、スーツ着用の際に袖から出てしまうことになるでしょう。そのため、「腕元で主張する迫力ある時計」という印象になりますので、少しカジュアルユース寄りの時計と言えます。休日などのプライベートには、思う存分その存在感を楽しむことができるでしょう。

 

また、クロノマット・エボリューションは、後述のクロノマット44とは異なる、伝統的な“縦三つ目”スタイルです。つまり、文字盤にある3つの小針計は12時、6時、9時位置にあり、従来のクロノマットと同じです。後継のクロノマット44とは違った顔をしています。「モダンなクロノマットを選びたいけど、現行モデルとは違ったテイストが欲しい」という方にお勧めなモデルです。

 

※クロノマット・エボリューションの価格をチェック

こちら

 

 

 

⑤クロノマット44(2009年~)

2009年に登場したクロノマットが、「クロノマットB01」です。その後、「クロノマット01」を経て、「クロノマット44」という名称になります。いわゆるこちらが現行モデルです。このモデルは、まさに「クロノマットの刷新」というイメージです。端的に言うと、内部も外部も大きく刷新したのです。

 

内部のムーブメントは、従来の他社製(ETA7750ベース)から、自社製ムーブメントに切り替えました。日付変更の操作をいつでも行えるなど、以前のクロノマットより操作性がよくなっています。さらに、ゼンマイ持続時間も20時間ほど伸びており、70時間のパワーリザーブがあります。まさに現代的スペックをもつ、使い勝手の良いクロノマットです。そして外装の刷新も見所です。文字盤は“横三つ目”スタイルになっており、さらに、回転ベゼルのデザインも大きく変更しました。

↑自社製ムーブメント

※限定モデルのシースルー仕様

 

クロノマット44は、純粋に「最新のクロノマットが欲しい」という方におすすめです。最新のスペック、最新のデザインを味わうことができるのですから。44mmというサイズはクロノマット・エボリューション同様に大ぶりなので、カジュアルユースの方が使いやすいでしょう。もしビジネスで使う場合は、前作も同じですが、ジャケパンにするなどカジュアルダウンした方が合わせやすいでしょう。

 

※クロノマット44の価格をチェック

こちら

 

 

 

 

 

■最後に

 

今回は、「クロノマットの選び方」というテーマで書かせていただきました。具体的には、皆さんに“クロノマットの種類”を把握していただきたいのです。それができれば、皆さんが時計ショップに行った際に、「これが、クロノマット2000で、これがクロノマット・エボリューションで…」と困惑することなくクロノマット選びができるのです。そこで好みのモデルが決まると、あとは色や素材などのディテールを選べばよいのです。

 

ただし、「クロノマットは皆さんの想像以上に奥深い」という現実があります。皆さんがクロノマットに詳しくなり、視野が広がると、「えっ?」という気付きが起こるでしょう。

 

例えば、

 

現行モデルなのにちょっと小ぶりな「クロノマット41

 

ノスタルジックなクロノマット世代なのに、大ぶりな「クロスウィンド

↑左:クロノマット41、右:クロスウィンド

 

などです。

 

モデル把握も一筋縄ではいかないのが、なんともブライトリングらしいです!

 

 

 

※1・・・スイス公式クロノメーター検査協会(COSC)が行う精度検査のこと。15昼夜に及び機械式時計の精度を計測し、日差-4秒~+6秒以内に誤差が収まっているかをチェックする検査。合格したムーブメントを搭載するモデルには歩度証明書が与えられる。時計業界では第三者が行う検査としては最もメジャーな検定である。

 

 

 

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