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29.7.2016

パネライのルミノール“ロゴ”とはどんなモデル? ~PAM00000とPAM00005~

Komehyo

ブログ担当者:栗田

 

パネライの代表モデル“ルミノール”。

 

特に上の画像の型式PAM00111は、従来のパラネイスタンダードとも言えるモデルです。直径44mmの316Lステンレスケースに、手巻ムーブメントを搭載した革ベルトモデルです。皆さんがパネライと言えば真っ先に思い浮かべるモデルではないでしょうか。では次の画像はいかがでしょうか?

 

パネライ PAM00000 ルミノールベースLOGO 手巻

↑PAM00000

 

こちらのモデルはよく見ていただくと文字盤のインデックス数字「6」の上にロゴがあります。通称“OPロゴ”と呼ばれるロゴです。パネライは正確には“OFFICINE PANERAI”というブランド名ですので、頭文字を取って「OP」という略語が登場します。

代表的な“ロゴ”モデルは、ルミノールベース“ロゴ”(PAM00000)ルミノールマリーナ“ロゴ”(PAM00005)です。

↑“OPロゴ”

 

実はこのロゴをもつルミノールは「ルミノールのクラシックモデルであり、エントリーモデル」という存在なのです。今週は、ルミノール“ロゴ”モデルについて述べさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

◆“ロゴ”モデルはクラシックモデル兼エントリーモデル!

“ロゴ”モデルの良さを語るには、まず“プレヴァンドーム”について理解していただく必要があります。以前の投稿「パネライ ラジオミールがもつ二面性とは?」でも少し触れておりますが、パネライが民間へ時計の販売を始めたのは1993年ごろからです。そして1997年にヴァンドームグループ(現リシュモングループ)に加わります。ヴァンドームグループ加入以降のパネライは、大きな資本のもと生産数を飛躍的に伸ばします。つまり、世間の多くの方がパネライを認識し始めたのはヴァンドームグループ加入後なのです。逆に、ヴァンドームグループ加入以前のパネライの時計は世間に認識されていないレアなモデルという存在で、“プレヴァンドーム”と呼ばれています。

 

ポイントは1997年以前のプレヴァンドーム時代のモデルには文字盤に“ロゴ”のあるモデルが存在したという点です。そしてヴァンドームグループ加入直後は、レギュラーモデルに“ロゴ”モデルがなくなったという点も重要です。実際に、ヴァンドームグループ加入後の代表モデルであるルミノールマリーナPAM00001やルミノールベースPAM00002にはロゴがありませんでした。

 

そして、つぎのポイントが2002年です。ルミノールが最新スペックとして進化するのです。PAM00001とPAM00002が近代的なシースルーバック仕様に変更され、それぞれPAM00111とPAM00112に変更されました。そして、文字盤にも進化がみられました。夜光塗料を2層プレートの下から見せる“サンドイッチ文字盤”を採用するようになります。

 

近代的な最新スペックになったルミノールですが、そうするとラインナップの隙間をパズルのように埋めていく戦略をとっているパネライにとって必要なピースが登場します。そう、「クラシックなルミノール」というラインナップです。そこで登場したのが、2004年の“ロゴ”モデルなのです。最新スペックであるシースルーバックを採用せず、サンドイッチ文字盤も採用しません。そして、文字盤6時位置に“OPロゴ”を配しました。まさにプレヴァンドーム時代のパネライのようです。さらに消費者にとって大きな要素である価格にも特徴があります。PAM00111やPAM00112より安い価格で消費者に訴求したのです。そのため、エントリーモデルという一面も備えました。

 

 

 

 

 

 

◆“ロゴモデルPAM00000とPAM00005

 

①PAM00000

パネライ PAM00000 ルミノールベースLOGO 手巻

 

秒針を持たないルミノールベースを基本としたモデルです。6時位置にOPロゴが配されます。前述のようにプレヴァンドームの復刻に近いデザインとして登場しました。そのような背景もあり、2004年に登場したにもかかわらず、このモデルに最も若い番号の型式“PAM00000”を与えたのではないでしょうか。復刻としてのこだわりは外装のみならず、ムーブメントにも及んでいます。実はルミノールには自動巻ムーブメントのモデルも数多くありますが、PAM00000には通称“ユニタス”製手巻きムーブメントETA6497をベースとしたキャリバーが搭載されております。これは1993年の少数販売時にも使用されていたムーブメントです。

 

 

②PAM00005

 

パネライ PAM00005 ルミノールマリーナLOGO 手巻

 

9時位置に秒針(スモールセコンド)を配したルミノールマリーナを基本としたモデルです。ルミノールロゴシリーズに共通している6時位置のOPロゴはもちろんのこと、ムーブメントもPAM00000と同様にユニタスを搭載しています。

 

基本スペックとして、この2つのモデルは実用性に優れています。パネライ独自のリューズガードにより、耐久性や操作性が高められています。さらに、デザインが非常にシンプルなため、視認性の高さを備えます。そして、パネライの他モデルと比べて「非常に手が届きやすい価格帯」でありながら「年間生産数が比較的少ない」という絶大な魅力があります。こういった実用性を備えながら価格・希少性の優位性を持つ点が、PAM00000とPAM00005の魅力です。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?パネライの“ロゴ”モデルの魅力がお分かりいただけたでしょうか。シンプル機能の2針または3針モデルですが、実用性・価格・希少性の優位性は、数多くあるパネライのモデルの中でも際立った存在です。

 

他メーカーのエントリーモデルは、どうしても「コストを削った要素」に目が行ってしまいがちです。それは花形モデルと比較をしてしまうからです。しかし、パネライは違います。“ロゴ”モデルはエントリーモデルの要素がありながら、「コストを削った要素」に目が行かず、むしろ「敢えてクラシックにこだわった」というアピールをしてくれます。私は“ロゴ”モデルがむしろ、パネライの白眉に思えてなりません!

 

今年から、細部の変更を行いPAM00000→PAM01000、PAM00005→PAM01005に型式変更になりました。今後も”ロゴ”モデルが継続するようで一安心です。

 

 

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