24.3.2017

パテックフィリップとはどのような時計メーカーか？　～パテックフィリップの３つの魅力～

Komehyo

PATEK PHILIPPE

ブログ担当者：荒川

「パテックフィリップ（PATEK PHILIPPE）とはどんなメーカーですか？」と、もし時計に詳しくない方から聞かれたら、私は

「時計業界の最高峰メーカーです」

と答えます。

また、「パテックフィリップの魅力は何ですか？」と聞かれると、以下の３つの点を挙げるでしょう。

1.世界一のステータス性

2.高貴なデザイン

3.高い開発力と品質

今回は、パテックフィリップをよく知らない方に向けて、私が思うパテックフィリップの３つの魅力を紹介いたします。

1.世界一のステータス性

↑ステータス性の高いパテックフィリップ

高級時計として最も有名なメーカーは、ロレックスかもしれません。そして、時計業界には“世界３大メーカー”と呼ばれる御三家があり、パテックフィリップ以外にヴァシュロンコンスタンタンとオーデマピゲも評価の高いメーカーです。さらに、ドイツのランゲ＆ゾーネなど、その他にも優れたメーカーが存在します。つまり、パテックフィリップ以外にも優れた時計メーカーは様々あるのです。

しかし重要な点は、「パテックフィリップが時計業界の頂点にいる」と世間が認識していることです。

安価な時計や携帯電話が溢れている現在において、“高級時計”を所有する大きな動機は“ステータス性”のあるものが欲しいからです。ステータス性という意味においては、パテックフィリップがもつ「時計業界の頂点にいる」という肩書きは最高のものではないでしょうか。

2.高貴なデザイン

↑高貴なデザインをもつ

「カラトラバ」や「ゴンドーロ」など、パテックフィリップには様々なデザインの作品があります。そのどれもが異なった個性をもっており、それぞれに高貴さをもっています。

その高貴なデザインを表現すると、「控えめでありながら、美的完成度が高い」という印象です。もちろんノーチラスなどスポーティなモデルは例外ですが、基本的には“シンプルで普遍性の高いデザイン”を選択するのがパテックフィリップです。

パテックフィリップはゴールドやプラチナ素材を使用することが基本ですが、そのデザインの美しさは素材だけに頼ったものではありません。プロポーション、組み合わせのバランス、色の見せ方、素材の磨き方など細部にまで気を配ったデザインがなされています。好例は、時計史における“腕時計デザイン”の金字塔となったRef.96（クンロク）でしょう。時計ケースとラグの関係性、針とインデックスの位置と形状、ベルトや尾錠のサイズや形状など、細部まで統一して考えられた“高級腕時計のお手本”とも言える名作です。

※「Ref.96（クンロク）」については、過去の記事『パテックフィリップ「カラトラバ3796」～シリーズ“ネクストヴィンテージ”第1回』もご覧ください。

↑REF.96の後継機カラトラバ3796

3.高い開発力と品質

↑高い開発力と品質をもつ

前述した通り、パテックフィリップは“シンプルで普遍性の高いデザイン”を基本としています。しかし、開発力は業界随一です。

パテックフィリップの製品シリーズの中に、“コンプリケーション（コンプリケーテッドウォッチ）”や“グランドコンプリケーション”がある点が、その証明ではないでしょうか。つまり、“複雑機構搭載モデル”をひとつのシリーズにしているのです。

※「コンプリケーション（コンプリケーテッドウォッチ）」は、クロノグラフ、年次カレンダー、トラベルタイム、ワールドタイム、スケルトンモデルなど、機能または技能を加えた製品シリーズを指します。

※「グランドコンプリケーション」は、トゥールビヨン、永久カレンダー、スプリットセコンド、リピーター、天文時計など、時計業界で“上位機能”と評価される超複雑な機構を搭載する製品シリーズを指します。複数の機能が同時搭載されることも頻繁にあります。

↑複雑機構を搭載するモデル

一般的な時計メーカーは、ひとつの製品シリーズのハイエンドモデルとして“複雑機構搭載モデル”をラインナップさせます。しかし、パテックフィリップはそれらを別シリーズとして切り離しています。もちろんシリーズにするということは、「常に一定数のラインナップを揃えなければならない」ということでもあります。これにはパテックフィリップの複雑機構に対する自信を感じずにはいられません。もちろん、複雑機構以外にも、基本機構に対する開発も得意とする点も、パテックフィリップの凄いところです。

さらに、品質の高さが保証されているのがパテックフィリップです。

かつては、時計業界でも伝統と権威のある品質規定“ジュネーブシール”を全ての機械式製品に取得するというとんでもないことをしていました。そして、2009年からさらに厳格な社内規定“パテックフィリップシール”を設定し、現在はこちらの規定に準じて製品を作り出しています。

ジュネーブシールは、製造における美的な基準と技術面での基準を設けたものです。そして、パテックフィリップシールは、さらに精度の基準にまで踏み込むだけでなく、ダイヤのセッティングやアフターサービスなどにも規定を設けており、ハード面からソフト面までパテックフィリップ品質を規定したものです。まさにジュネーブシールを超える、究極の規定です。

ここまで来ると、「品質の高さを保証している」ではなく「パテックフィリップ品質であることを保証している」という表現が正確なところになります。

ここまでで、パテックフィリップの３つの魅力を紹介しました。高いステータス性は、所有する方に満足を与えます。そして、高貴なデザインにより、“品格”を求める方にぴったりなメーカーでもあります。パテックフィリップが多くの富裕層に支持されているのも頷けます。そして、パテックフィリップ製品を“本物”にしているのは、高い開発力と品質です。いくら見た目が素晴しくても、内部や細部に欠点があっては“本物”ではありません。

このように述べると、「全てを兼ね備えている」と言うしかありません。まさに「完璧」と表現できるメーカーこそ、パテックフィリップです。

「一度手にすると、他のブランドの時計が着けられなくなる」と言われるほど完成されたパテックフィリップ。チャンスがあれば、一生に一度は手にしてみたいブランドです。

パテックフィリップを手にしたとき、きっとその時計とともに“至福の時間”を刻むことになるのでしょう！

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