高級腕時計の時計通信

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24.5.2019

【ロレックスの基本知識】ご存じですか?ロレックスにとって「アイスブルー」は特別な存在

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

■ロレックスにおける「アイスブルー」の意味

 

今週は、ロレックスの基本知識として「アイスブルー」について紹介したいと思います。

 

「アイスブルー」とは、もちろん色のことですが、何のことかというと、“文字盤カラー”の話です。

 

下の画像のように、“氷のような水色”を持った文字盤をもつロレックスがあるのです。

↑アイスブルー文字盤

 

この文字盤はロレックスの時計において、「アイスブルー文字盤」と呼ばれ、特別な存在です。つまり、多くのロレックスファンにとって、アイスブルー文字盤は憧れの存在なのです。

 

もちろん、多くの方が憧れるのには、理由があります。それは、アイスブルー文字盤は、「プラチナ(PT)モデルにしか採用されない文字盤」だからです。

 

つまり、

 

「アイスブルー文字盤 = プラチナモデル」

 

ということです。

 

急に「プラチナ」という素材用語が登場しましたので、少し補足をさせていただきます。ご存知の方も多いと思いますが、腕時計の世界では、通常、多くの時計の外装素材はステンレスです。しかし、一部のハイランクなモデルには、ゴールド素材を外装素材に採用します。皆さんも、「金でできた時計」と聞くと、かなり豪華なイメージがあると思います。

 

そして、ステンレス素材やゴールド素材より上をいく、時計素材として最高峰にあたる素材が“プラチナ”です。

ロレックスは高級時計の中でも一目を置かれる存在ですが、そのロレックスの多くのモデルはステンレス素材です。そのため、“プラチナ製のロレックス”となると、より仰ぎ見られる存在と言えます。まさに、プラチナ製ロレックスは、「憧れのロレックス」です。

 

しかし、プラチナ素材の色味は、ホワイトゴールドやステンレスに近い色味です。そのため、せっかくプラチナ製ロレックスをつけていても、外観に大きな特徴がない限り、周りの人はなかなか「プラチナ製ロレックスだ!」という反応をしてくれないでしょう。

 

そこで用意された、“プラチナ製ロレックスにしかない特徴”がアイスブルー文字盤なのです。

 

ただし、プラチナ製ロレックスには、シルバー文字盤など、アイスブルー以外のカラーも存在します。そのため、プラチナ製ロレックスが、必ずしもアイスブルー文字盤というわけではありません。

↑プラチナ製ロレックスにも種類がある

 

しかし、アイスブルー文字盤こそが、プラチナ製ロレックスの最大の人気モデルであり、花形です。そのため、「ロレックスの特別な一本が欲しい」という方は、アイスブルー文字盤のロレックスを選択するのです。

 

まさに、アイスブルー文字盤は、最高峰のロレックスなのです。

 

 

 

 

 

 

■アイスブルー文字盤の“プラチナ製ロレックス”紹介

 

ここからは、アイスブルー文字盤をもつプラチナ製ロレックスを紹介しましょう。

 

 

 

①デイトナ

↑デイトナ116506

 

現在のアイスブルー文字盤の中で、一番人気のモデルが「アイスブルーデイトナ」です。実は、一般モデルとしては、ずっと以前からデイトナのプラチナモデルは存在しませんでした。しかし、2013年に突如、プラチナ製のデイトナが登場します。それが、型式116506です。

 

このモデルは、アイスブルー文字盤を採用しており、デイトナの中でもハイエンドな存在として、注目を集めました。今では、デイトナの上位モデルとして、人気を博しています。

 

 

 

②デイデイト

↑デイデイト218206A

 

2001年に登場したデイデイトのプラチナモデル(118206など)こそが、アイスブルー文字盤を広めた立役者です。そのため、以前は「アイスブルー≒デイデイトプラチナモデル」というイメージがありました。その後、デイデイトのアイスブルー文字盤は、サイズアップしたデイデイトⅡや、現在のデイデイト40にも引き継がれています。

 

 

 

③デイトジャスト

↑デイトジャスト179166G

 

男性用デイトジャストのランクアップモデルとしては「デイデイト」が有名です。しかし、女性用や男女兼用は、デイデイトが存在しませんので、「デイトジャスト」のままランクアップ仕様を作ります。それが、プラチナ製デイトジャストです。

 

女性用の179166や、男女兼用の178246などが代表的な型式です。そのプラチナモデルに、アイスブルー文字盤が存在するのです。

 

 

 

④チェリーニ(チェリニウム)

↑チェリニウム5241

 

防水ケースであるオイスターケースを使用しない、“番外編ロレックス”がチェリーニです。チェリーニはドレスウォッチを意識して作られており、さまざまな種類があります。そのチェリーニの一種に、プラチナ素材を特徴とするモデル「チェリニウム」があります。このモデルにも、アイスブルー文字盤が用意されています。

 

 

 

このように、アイスブルー文字盤を採用するロレックスには、いくつかのモデルがあります。また、今回は割愛しましたが、アイスブルー文字盤にも、「コンセントラック柄」や「ウェーブ柄」など、いくつかの種類があります。興味のある方は、是非、調べてみてください。

 

 

 

 

 

■最後に

 

今回は、ロレックスの特別な存在である「アイスブルー文字盤」を紹介しました。ロレックスは2000年代に入ってアイスブルー文字盤を投入しましたが、私の目から見ても、その投入は成功したように感じます。

 

そして、アイスブルー文字盤に関して、個人的に興味深い点があります。それは、「色味の個体差」です。発色が強く、鮮やかな色味の“濃いアイスブルー”もあれば、発色が弱めで、ほんのりとした色味の“薄いアイスブルー”があるのです。私の目から見ても、“極端に薄いアイスブルー”は、シルバー色の文字盤と区別するのが難しいほどです。

その個体差を楽しむことができる点も、アイスブルーをもつロレックスの魅力かもしれません!

 

 

 

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