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14.12.2018

分かりやすいロレックスの用語集(前編) ~ロレックスの専門用語の使い方~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

今回は、「分かりやすいロレックスの用語集」というテーマで書かせていただきます。

まず、「なぜこのテーマについて書こうと思ったか」という点についてです。それは、現在のロレックスの状況を、次のように感じたからです。

 

 

・ロレックスの世界は専門用語が多い

 

・その専門用語が、ロレックス選びの際に重要である

 

・出回っている情報に、「なぜ、その用語が必要か」という説明が少ない

 

 

 

つまり、ロレックスに興味を持った方が情報を集める際に、「情報はたくさん集まるけど、その情報をどう活かすのか分からない」という状況に陥っているのではないかと懸念したからなのです。

 

例えば、ロレックスには「横穴」という専門用語があります。これは、「時計の側面に穴があるかないか」という話です。ただし、それを知ったところで、「ロレックス選びにどう活かすか」が理解できないと、あまり意味がありません。つまり、“用語の意味”だけでなく、“用語の使い方”まで理解できないと意味がないのです。

そこで今回は、

 

1.ロレックス用語の使い方

 

2.ロレックス用語の説明

 

の2つの点を紹介いたします。

 

前編と後編に分けさせていただきますが、今回は前編として、「ロレックス用語の使い方」について紹介します。

 

 

 

 

 

 

■ロレックス用語の必要性

 

まず、「なぜロレックスの専門用語が必要なのか」という点を解説します。ロレックスの専門用語が必要になる理由は、細かなものまで含めると様々なものがあります。ただし、大局的な視点で見ると、主に2つの理由が挙げられるでしょう。それは、以下です。

 

 

 

<ロレックス用語が必要になる理由>

 

①同じモデルの「見た目の違い」「性能の違い」を把握するため

ロレックスは、同じモデルを長く作ります。そのため、同じモデルでも、「ちょっと見た目が違う」、「ちょっと性能が違う」ということが起こります。その外観や性能の“ちょっとの違い”を把握するチェックポイントとして、専門用語があるのです。

 

例えば、上の画像は、“夜光塗料の種類の違い”を表しています。この種類によって、「夜光塗料焼けが発生するか」という外観の違い、「夜光塗料が現在も光るか」という性能の違いがあります。そのため、夜光塗料に関する専門用語を覚えておくと、時計選びの際に役立つのです。

 

 

 

②同じモデルの「製造年」を把握するため

ロレックスは同じモデルを長く作り続けながら、頻繁に改善(カイゼン)を行います。具体的には、“仕様変更”を行うのです。その仕様変更は、大掛かりなものから、細かなものまであります。細かな仕様変更に関しては、同じ型式(同じ世代)の中でも、当たり前のように行われます。そのため、その仕様変更の時期が分かれば、「○○年より前の個体」「○○年より後の個体」と判断できます。

 

例えば、上の画像は、フラッシュフィット(弓管)に対して行われた仕様変更です。サブマリーナ16610というモデルであれば、1999年ごろにこの仕様変更が行われますので、知っていれば「1999年より前か後か」という製造年の判断が可能なのです。

 

つまり、ロレックス用語を覚えておくと、同じ型式のモデルの“製造年”を判断するチェックポイントとして役立つのです。

 

 

 

 

 

 

■ロレックス用語の使い方

 

ここまで紹介したように、ロレックス用語を知ることは、主に、「外観の違い」「性能の違い」「製造年」を把握するために有用です。ここからは、実際のロレックス用語の使い方を見ていきましょう。

 

ロレックス用語を使いこなせるようになるには、以下のような“把握”が必要です。

 

 

①ロレックス用語を把握する

→「外観の違い」「性能の違い」が理解できる

 

②外観・性能が変わったタイミングを把握する

→「製造年」が推測できる

 

 

 

ここで、ひとつ例を出しましょう。下の画像は、1989年~2010年まで生産された、「16610」という型式のサブマリーナです。

↑サブマリーナ16610

 

ロレックスの場合、シリアル番号が分かれば、おおよその“製造年”が特定できます(詳しくはこちら、生まれ年のロレックスを選ぼう)。しかし、以前のモデルはシリアル番号が“部品を外さないと確認できない場所”にありますので、保証書がないと“製造年”の特定に困ることになります。

 

そこで、下のように確認するのです。

・ルーレット刻印なし

→製造年:2007年以前である

→外観:見返しに文字がない

 

・トリチウム夜光塗料(SWISS-T<25)

→製造年:1997年以前である

→機能:夜光塗料がもう光らない

→外観:夜光塗料に変色がある

 

・透かし王冠なし

→製造年:2003年以前である

→外観:ガラスに王冠マークが見えない

 

・旧式のフラッシュフィット(分離型)

→製造年:1999年以前である

→機能:ブレスレットのたわみが大きい

(→機能:ブレスの長さ延長が旧方式)

→外観:フラッシュフィットの見た目が違う

 

・横穴あり

→製造年:2003年以前である

→外観:側面から見た時に穴が見える

 

 

 

この例は、皆さんにまだロレックス用語を説明せずに行いましたので、まだ理解できなくても大丈夫です。ただ、イメージだけ掴んでもらいたかったのです。つまり、この例のような観点で16610を観察すると、同じモデルの中でも「外観や機能にどのような特徴がある個体か」という点が見えてくるのです。そして、製造年も「1997年以前の個体」という風に、ある程度の幅のある形で製造年の特定ができるのです。

 

これが、ロレックス用語の主な使い方です。

 

 

 

 

 

 

■前編の最後に

 

今回の最後に、皆さんに質問です。

 

「ロレックスの“製造年”、“性能と外観の違い”を把握して、何に役立つと思いますか?」

 

きっと、

 

「お店に下見に行った時に、恥をかかないため」

 

「せっかくだから、こだわりをもってロレックスを選びたいから」

 

という答えもあるでしょう。

 

もちろん、それらも正しい答えです。しかし、別の答えもあります。

 

それは、「金額の違いが理解できるから」です。

 

例えば、皆さんがロレックスの欲しいモデルを、実際にお店でチェックすると、様々な価格のものが並んでいるはずです。もちろん、中古品であれば、状態や付属品によって評価が変わります。しかし、それらの条件が同じだった場合にも、実際には“仕様の違い”や“製造年の違い”で、価格に違いがあるのです。

 

つまり、ロレックスの“製造年”や“性能と外観の違い”を把握すると、価格の違いに納得できるようになるのです。それは、十分、「ロレックス選びに役立つ」と言えるものではないでしょうか。

↑同じモデルでも金額の違いがある

※画像はKOMEHYOオンラインストア

 

例えば“製造年”の観点では、基本的に「新しい製造年の個体の方が、金額が高い」という状況があります。そして、スポーツモデルになると、「ヴィンテージモデルの方が、金額が高い」という状況もあります。

 

また、最近はヴィンテージモデルの価格の高騰を受けて、いわゆる“準ヴィンテージ”の評価が上がっています。その“準ヴィンテージ”に該当するモデルの判断も、例えば「“シングルバックル”、“トリチウム夜光”の仕様」というものだったりしますので、やはり“外観”や“機能”の違いを把握する必要があります。

 

やはり、ロレックス用語をしっかりと把握し、「機能」「外観」「製造年」の違いを分かるようになることは重要です。次回の後編では、“ロレックス用語”をしっかりと解説していきます。是非、ご覧ください!

 

 

 

※後編はこちら

↓↓↓

分かりやすいロレックスの用語集(後編) ~ロレックスの専門用語を解説~

 

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