高級腕時計の時計通信

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28.12.2018

グランドセイコーはどうやって選ぶべきか? ~分かりやすくモデルを種類分け!~

Komehyo

ブログ担当者:志津

 

グランドセイコーの時計は種類が多く、どれを選べば良いのか分からない!

 

という声を、私はときおり耳にします。

↑グランドセイコーは種類が多い

 

これは、昨今グランドセイコーの人気が加速し、グランドセイコーが“詳しい人が購入するブランド”から“一般の人が購入するブランド”になったことによって起こっているのかもしれません。そして、より具体的な要因ですが、グランドセイコーの“代表的な選択肢”が確立されていない状況が、消費者を迷わせている大きな要因でしょう。

 

例えば、皆さんがロレックスを検討する場合、「サブマリーナ」や「エクスプローラーⅠ」が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。もしオメガであれば、「シーマスター」や「スピードマスター」を思い浮かべるでしょう。これがロレックスやオメガの“代表的な選択肢”です。しかし、グランドセイコーはどうでしょうか?きっと、なんとなくのモデルイメージはあっても、具体的な“代表的な選択肢”をイメージできないでしょう。

きっとグランドセイコーに“代表的な選択肢”をイメージできない皆さんは、次に、インターネットでメーカー公式ホームページを見に行くでしょう。するとそこには、「エレガンスコレクション」「ヘリテージコレクション」「スポーツコレクション」というシリーズの選択肢があります。そのコレクションページを掘り下げてチェックしても、どれを主役にすることなく、淡々とたくさんのモデルが紹介がされています

 

グランドセイコーを検討する皆さんは、選択肢を絞れぬまま、この辺りで“お手上げ”になるかもしれません。

 

みなさんが“お手上げ”になる理由は、グランドセイコーが「デザイン統一」と「バリエーション増加」を同時に行っているからでしょう。つまり、「グランドセイコーらしいデザイン」を全てのモデルに与えるために、「多くのモデルが似ている」現象が起こります。そして、その状況があるにも関わらず、ディテールの違いで多くのバリエーションモデルを作っているのです。これでは、消費者は選択肢を絞り難いでしょう。

 

さらにグランドセイコーは、ロレックスやオメガのように「通称(愛称)」で呼ばれるモデルはほぼありません。こちらも、モデル把握を困難にする一つの要因かもしれません。

 

このような状況を打破すべく、今回は、私なりに「グランドセイコーを分かりやすく種類分け」したいと思います。私がモデルを整理することにより、皆さんのグランドセイコー選びが楽になると幸いです。

 

 

 

 

 

 

■グランドセイコーのメーカーによる種類分け

 

まずは、前提として、「メーカーはどのように種類分けをしているのか」を見ていきます。これまでグランドセイコーは、以下のような種類分けをしています。

 

 

①ムーブメントによる種類分け

②コンセプトによる種類分け

 

 

現在のグランドセイコーは、「ムーブメントへのこだわり」を前面に押し出しています。そのこだわりもあり、グランドセイコーはラインナップの分類を、“ムーブメントによる種類”でずっと分けていました。具体的には、全てのモデルを「9Sメカニカル(自動巻/手巻)」「9Fクォーツ」「スプリングドライブ」というシリーズに種類分けしていました。

 

しかし、だんだんとモデルが増えていくに従い、無理が生じてきたのでしょう。2018年からは、“デザインコンセプトによる種類”で分けるようになりました。具体的には、「エレガンスコレクション」「ヘリテージコレクション」「スポーツコレクション」というコレクションに整理したのです。これは、デザインコンセプトに基づいたコレクションで、「内部ではなく外観で分けた」という点で、かつてより分かりやすくなった印象です。しかし、そのコレクションの中身を見ると、その分け方にはまだまだ疑問が残る印象です。

 

 

 

 

 

 

■“ケースデザイン”で種類分けをするべし!

 

ここからが本題です。私なりのグランドセイコーの種類分けを提案します。

 

上で紹介したように、現在メーカーは“デザインコンセプト”で種類分けをしています。しかし、一般の方は、「セイコー側が考えるコンセプトに付いてこれていない」印象です。なぜなら、外観上さまざまなデザインが同じコレクションに括られており、パッと一貫性を感じ取れないからでしょう。そこで、個人的なモデルの種類分けを考えました。

 

それは、“ケースデザイン”による種類分けです。

 

ただし、従来の“ムーブメント”の種類分けも重要です。前提知識として、「クォーツ」「スプリングドライブ」「メカニカル(自動巻/手巻)」という種類があることも、理解しておいてください(詳しくはこちら)。

 

では、以降でケースデザインによる種類を紹介します。

 

 

 

<ケースデザインによる種類>

 

①スタンダードGS

現在のグランドセイコーで、最もスタンダードなタイプ。リューズガードなど、以降で紹介する特徴を持たず、クセの無い無難さは随一

 

シンプルで、最もグランドセイコーらしい時計が欲しい

 

飽きのこないデザインで長く使いたい

 

という方にお勧めです。

 

※該当モデル「SBGR051」「SBGX063」など。

 

 

 

②リューズガードGS

リューズの周りにある突起、つまり、“リューズガード”が付いているタイプ。立体的でシャープな印象で、スタンダードGSに“カジュアルさ”を加えた印象があります。

 

標準的なグランドセイコーでありながら、若々しさが欲しい

 

という方にお勧めです。

 

※該当モデル「SBGR057」「SBGM025」「SBGX083」など

 

 

 

③復刻デザインGS

ヴィンテージ時代のグランドセイコーのデザインを参考に作られたタイプ。例えば、ヴィンテージフォルムを取り入れた現代デザインのものや、復刻限定モデルがこちらに分類できます。“一味違う”テイストが出せるグランドセイコーです。

 

百聞は一見にしかずです。下に、“ケースサイドとラグデザイン”が比較できるような画像を用意しました。画像の一番左の上下(「スタンダード」、「リューズガード」)が上で紹介したデザインで、右の4つ(「44GS」「57GS」「62GS」「1ST」)が復刻デザインGSです。復刻デザインGSの方が、“独特なデザイン”が与えられており、全く異なったものに感じると思います。

 

ヴィンテージ時代のフォルムが好きだ

 

伝統を感じたい

 

などこだわり派にお勧めです。

 

※該当モデル「SBGV007」「SBGW253」など

 

 

 

④スポーツGS

グランドセイコーのスポーティなタイプ。“機能”や“デザインインパクト”で明らかな違いがあります。「GMT」「クロノグラフ」「耐磁モデル」「ダイバーズ」もここに分類できます。

 

時計はスポーティなデザインが好きだ

 

グランドセイコーの中でもインパクトの強いモデルが良い

 

という方にお勧めです。

 

※該当モデル「SBGA029」「SBGV243」「SBGH255」など

 

 

 

ここで紹介をした4つが、私が提案するケースデザインの種類です。この「ケースデザイン」という基準を設けることで、

 

「リューズガードはある?」

 

「ケースやラグのデザインは?」

 

「スポーツタイプかな?」

 

などという発想が生まれ、デザインによる種類が把握しやすくなるのではないでしょうか。そこに、ムーブメントの種類という発想を組み合わせて考えるのです。

 

「ケースデザイン」

            ×

「ムーブメント」

 

これで、だいぶ分かりやすくなるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

■さらに分かれる追加要素:外装デザイン

 

ここまでで、多少見方は変わりましたでしょうか?

せっかくなので、もう一歩進んでみます。そのために、より細かなデザイン「ディテール」を見ていきましょう。

 

 

 

<ディテール選択>

 

・文字盤の新旧

多くのファンが驚いたのが、昨年の文字盤デザイン変更です。文字盤から「SEIKO」ロゴが無くなり、グランドセイコー名のみに変更になりました。ここでは、SEIKOロゴありを「旧文字盤」SEIKOロゴなしを「新文字盤」としています。。

 

 

 

・文字盤カラー

文字盤にも種類があります。「黒」「白」「シルバー」「アイボリー」「青」などが代表的カラーです。モデルを決める時に、大きな要素になるのではないのでしょうか。色の要素以外にも、彫りやパターンデザインが採用される文字盤も存在します。

 

 

・バンド(ブレスレット)

意外と注目が薄くなるポイントかもしれませんが、バンドにも種類があります。ロレックスのオイスターブレスのような“3列コマタイプ”や、真ん中のコマの両サイドに線をあしらった“5列コマタイプ”、手巻きモデル専用の“クラシカルブレス”“革ベルト”などが挙げられます。それぞれの印象は以下の通りです。

 

 

<バンドの種類による印象の違い>

 

↑(スポーティ)

・3列コマタイプ

・5列コマタイプ

・クラシカルブレス

・革ベルト

↓(フォーマル)

 

 

補足です。ここでは“バンド”をディテール選択の要素に挙げましたが、「この本体にはこのバンド」と、組み合わせが決まっている状況があります。そのため、自分で好きな組み合わせを選べるわけではありません。どちらかというと、「そのモデルがもつ特徴」という要素になるでしょう。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

最後にここまでを踏まえて、試しに、条件から“好みのモデルを探し”をしてみましょう。

 

 

条件①:

「グランドセイコーらしくシンプルな感じで、仕事のスーツに合わせるんだけど、普段にも合うモデルないかな?」

 

条件②:

自動巻で、色はがいいかな。夏も付けるからブレスタイプは外せない。」

 

 

条件の精査:

・「シンプル」「スーツ、普段に合う」

→シンプルなスタンダードGSよりカジュアルさのある“リューズガードGS”が良いか

→フォーマル感が強くなり過ぎないように、3列か5列コマのステンレスブレスが良いか

 

・「自動巻」「黒」「ブレスは外せない」

9Sムーブメント(自動巻)黒文字盤ブレスタイプ

 

 

該当モデル:

インターネット検索で探すと

SBGR057かSBGR257

が該当しそうです。

↑SBGR257

 

 

いかがでしょうか?今回は、人気なのにもかかわらず種類が分かりにくいグランドセイコーの「見晴し」を良くできたらと思い、書かせていただきました。

 

ただし、今回の内容はあくまで理屈として、グランドセイコーの種類を整理したものです。今回の内容が役に立つのは、主に「モデルを絞る」シーンでです。最後のモデル決定の場面では、「感覚で好きな時計を選ぶ」ことを大事にしてください。最後は、シンプルな考えで判断することが、コツなのかもしれません。

 

 

 

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