【ブランドの名品】現代化による魅力の発見

■名品のバッグが持つ魅力とは?

購入してから時間が経ったバッグを持つ時に”周りの目が気になる”と感じる方も多いのではないでしょうか?

「大事にしまっておいたけど、使わないなら手放そうかな」と思ったとき、査定に一度出してみることもオススメですが、もしかしたらそのバッグはまだ最新バッグとして持つことができるかもしれません。

なぜなら、歴史のあるバッグは過去のデザインをモダナイズし、新作アイテムとして生まれ変わることがあるからです。

■リバイバルとモダナイズの違い

リバイバルが「復刻」「復活」を意味していることに対し、モダナイズは、「現代化すること」「現代風にすること」を意味します。
つまり、モダナイズは”現代風にアレンジ”されていることになります。

例えば、映画におけるモダナイズでは、原作の古典演劇では中世ヨーロッパの貴族同士の対立構図だった内容が、犯罪組織と警察の対立構図に変わるなど現代風にアレンジされています。

■ファッション業界におけるモダナイズ

メゾンブランドの新作アイテムでも、過去に発売された名品が現代風にアレンジされている傾向がよく見られます。

そこには、昔の商品をそのまま使用するヴィンテージという”価値”から、現代風にアレンジし”そのバッグの新しい価値”を生み出そうとしているのではないでしょうか。

それでは、具体的にどういったアイテムが展開されているのか、一部ですが過去のモデルも合わせてご紹介します。

ルイヴィトン ボワット・シャポー

過去

現在

もともと、帽子用のケースだったポワット・シャポーは、2019年にポシェットバッグとして生まれ変わりました。ちなみに、”シャポー”とはフランス語で”帽子”を意味します。
丸く可愛らしいフォルムはそのままに、トレンドであるミニバッグとしてアレンジされています。

ロエベ フラメンコ

過去

現在

外見のフォルムでは、大きくはマチのフリンジパーツが革ひもを結んだ形状に変わっています。
また、内側のマグネット金具も革に覆われたことにより、レザーバッグとしての
品格を高く感じる雰囲気になっています。

ディオール サドル バッグ

過去

現在

 

もともとは2000年のウィメンズコレクションで発表され、人気を博したサドルシリーズ。
今シーズンでは、メンズバッグとして大胆にモデルチェンジをしています。

レディースバッグとしてのサドルバッグも復刻しており、人気が再燃しているバッグです。

■最後に

ファッションブランドのデザインパターンは、シーズンテーマや、デザイナーが移り変わることで大きく変わってきます。
しかし、過去の名品を現代風にアレンジして受け継ぐことは珍しいことではありません。

あなたが持っている思い出のバッグも、モダナイズされることで、以前購入した時に感じた価値とは違う、新たな価値を発見できるかもしれません。それはブランド側のモダナイズだけでなく、普段のコーディネイトによるモダナイズという側面も秘めているのではないでしょうか。

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